新生児救急車
私たちは、新生児救急搬送を早産児や疾患を持った赤ちゃんが適切な治療をできるだけ迅速に受けることができるようにするために24時間・365日行っています。生まれたばかりの急性期の赤ちゃんは状態が不安定であり、搬送するだけでもストレスを感じて調子が悪くなることがあります。また、温度管理することや振動を避けることなど、搬送時に赤ちゃんを守るためには様々なことに気を付けなければなりません。そのために、当周産期医療センターでは、迅速に現場に駆け付けて、赤ちゃんを安心・安全に搬送するための“新生児専用救急車”と“搬送用保育器”を保有しています。
搬送が必要な赤ちゃんはいつ生まれるかわかりません。医師と看護師、そして消防庁OBの皆様で常に待機しており、搬送依頼があればいつでも迅速に出動できるようにしております。そして、年間約200名以上の赤ちゃんをこの新生児専用救急車で、当院もしくは近くの新生児集中治療室まで搬送しております。新生児専用救急車は特殊な治療が迅速にできるようにカスタマイズされており、消防庁の救急車より少し大きめになっております。そのため道路で進行することが難しいことも時にあります。しかし、これまでも赤ちゃんのために迅速に道を譲っていただき、これまで事故なく搬送で来ており感謝しております。今後もご協力よろしくお願いいたします。
特別な機能は以下の通りです。
- 新生児専用搬送用保育器(2台まで搭載可)
- 人工呼吸器(HFOV機能あり)
- 空気‐酸素ブレンダー2台
- 酸素ボンベ2本・エアコンプレッサー1台
- 処置用LEDライト2台
- 電動リフト(救急車への保育器乗降用)
必要に応じて、低体温療法・一酸化窒素吸入療法も可。