- 概要
情報システム管理部の紹介
病院では、電子カルテをはじめとする様々な情報システムを導入して、患者さんの大切な情報を取り扱っています。来院時の受付、診察、検査、会計など、様々な場面で取り扱われる情報は、いくつもの情報システムを用いて管理しています。
病院の情報システム管理部は、「医療情報システム部」と「情報化戦略部」の2部門で構成しています。
「医療情報システム部」は電子カルテ・部門システムを中心とした医療系システムの管理・更新・データ後利用の実施しています。
「情報化戦略部」はネットワークインフラ管理やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進などの課題を取り扱います。
2つの部門が連携しシステム運用することで、患者サービスの向上、臨床研究への貢献、医療従事者の働き方改革の実現を目指しています。
メンバー
医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、管理栄養士、事務職員、多摩医療PFI株式会社
活動内容
電子カルテの運用
患者さんの診療に関する情報については、原則として電子カルテシステムに記録をして管理しています。当院では、700床を超える入院病床を有しており、平日には約1,500名の外来患者さんの診療や検査を行います。こうした情報は、外来や病棟など病院の各所から、1,000人を超える医療従事者が電子カルテシステムに記録を行います。診療の記録や検査・手術の申し込み、薬剤の処方などもすべて電子カルテを通して行うため、病院にとっては非常に重要なシステムです。
システム管理室では、こうした電子カルテの運用管理を行っています。最善の診療を行うことができるように、各部署から提示された運用に関する課題については、定例のミーティングで話し合い、システム改修やマニュアルの改訂などを行い、日々改善に向けて取り組んでいます。
部門システムの導入企画
病院では、電子カルテの他に、いくつもの情報システムが導入されています。放射線画像管理システムや薬剤管理システムなど、それぞれの部門の業務を効率的に行うために、業務ごとに部門システムを導入しています。技術の進歩や時代の変化に伴い、新しい部門システムの導入に関する需要も高まってきます。
システム管理室の業務としては、各部門から新規の部門システムの導入に関して依頼があった場合に、システム導入の妥当性や必要性を判断し、システムベンダーと導入に向けた調整を担っています。
病院内ネットワークの管理
電子カルテシステムや部門システムを円滑に運用するためには、安定したネットワーク管理が必要です。ネットワークの強靭性を担保し、情報システムを用いた情報共有を安全に行うことができるような体制を整備しています。また、PHS→iPhone導入のプロジェクトも担当しています。
DXの推進
病院では様々な情報システムが導入されていますが、まだまだ紙で情報を管理している業務も多く存在しています。全国的にDXの推進が叫ばれる中、多摩総合医療センターでも、患者サービスの向上や働き方改革の実現を目指し、DX推進の取組を進めています。業務フローの効率化やペーパレス化を目指し、臨床現場の業務についてヒアリングを行い、デジタル化のソリューションを提供できるように検討を進めています。
障害対応
病院では、情報システムのトラブル発生時に24時間体制で対応できる体制を整備しています。システム障害が発生した際は、1秒でも早く復旧できるよう、対策本部を立ち上げて対応します。また、非常時には、診療情報の紙運用を行うことができるよう、年に一回、システムダウン時訓練を実施しています。