循環器内科 心不全患者さんへの「ハートセンター」立ち上げについて
令和5年12月1日から循環器疾患とくに心不全患者さんにとっての「ハートセンター」を開設しました。心不全は完全に治る病気ではなく、日常生活に気を付け、長い間うまく付き合っていく必要があります。そこで当院は、新たに多職種からなる「ハートチーム」を結成し診療体制を充実させると共に、「たまほくハートノート」を発刊しました。ハートセンターでは、循環器疾患の患者さんに対して、ハートチームで最善の治療を提供しつつ、特に心不全患者さんにはハートノートを通じて地域の医療機関等と連携・協力し合って診療にあたっていきます。
ハートチームメンバー
ハートセンターの特色
多摩北部医療センター循環器内科は、地域の循環器疾患患者に対して包括的な管理と治療を提供する専門機関として、多くの特徴を備えています。以下に当科の主な特徴をご紹介いたします。
1.幅広い侵襲的治療の実施
心臓カテーテル治療、不整脈に対するアブレーション治療(心筋焼灼術)、ペースメーカー植込み術等、循環器疾患の治療を実施します。
2.東京女子医科大学病院 心臓血管外科との連携
東京女子医科大学病院と連携し、手術患者の治療を実施
手術後のフォローアップは、当院でサポートを行います。
3.心不全管理の専門家
専門的な知識を持った慢性心不全看護認定看護師が、患者さんの生活の質向上をサポートします。
4.ハートチームによる対応
多職種からなるハートチームにより、患者さんにとって最善の治療選択、生活面のサポートを行う体制を整えています。
5.地域全体の心不全患者管理
地域全体での心不全患者管理を推進するため、たまほくハートノート(心不全連携手帳)を発刊しました。
患者さん向けの心臓病教室の開催、連携医の先生方との情報共有会などを実施(予定)します。
たまほくハートセンターが目指すもの
東京都立病院の使命である、地域医療機関とも連携しながら、患者一人ひとりの立場に立った、安全で安心できる質の高い全人的・高度専門的医療の提供を実現するために、私たちは新たな一歩を踏み出します。これまでに蓄積された経験と知識・技術をもとに、たまほくハートセンターを設立し、地域の循環器診療の向上と、患者さんの心臓と血管の健康を支えたいと考えています。