重点医療・特色ある医療

当院では、開設当時に地域に不足していた「救急医療」、「循環器医療(心臓救急医療体制)」を重点医療として取り組み、近年では今後増加が見込まれる「がん医療」を強化していくなど、地域の医療水準向上に努めています。

救急医療

24時間365日積極的な受け入れ

救急車の写真

地域の住民と地域医療に貢献するため、救急医療に積極的に取り組んでいます。主に、入院や手術を必要とする二次救急医療を実施し、24時間365日救急入院が可能な病床を確保する「休日・夜間診療事業」や「救急搬送体制整備事業(東京ルール)」に参画しています。また、集中治療室(HCU)での集中医療の実施や、地域の医療機関からの救急患者受け入れ要請に対応しています。医師や看護師の他、救急救命士の資格を持った救急コーディネーターを配置して、救急患者受け入れの促進を図っています。

救急患者実績

循環器医療

充実の設備機器による狭心症、心筋梗塞などの系統的治療

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冠動脈疾患患者の検査、治療(PCI、ステント)や心不全、不整脈、ペースメーカー手術など循環器疾患全般の患者を受け入れています。患者の負担・侵襲軽減のため、最新の心臓血管撮影装置の導入など充実した設備機器により系統的な治療を行うことが可能です。

循環器内科

がん医療・内視鏡医療

内視鏡検査による早期発見から治療へ

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高齢化の進展により、東京都内におけるがん患者は増加傾向にあり、今後も増加していくことが見込まれています。地域のがん医療の水準向上に一層貢献するため、これまでの実績や経験を活かし、更にがん診療機能の強化に取り組みます。また、消化器系のがんに対する内視鏡医療は、従来の外科的手術に比べ、患者への負担が少ないことから、患者ニーズも高くなっています。当院では、平成23年度に内視鏡室を拡張、整備するなど充実を図り、内視鏡検査による早期発見、診断、治療へと結びつけています。

  1. 内視鏡治療について
  2. はじめての方へ
  3. 医師紹介
  4. 上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸内視鏡)と治療
  5. 大腸内視鏡検査と治療
  6. 胆・膵内視鏡検査と治療

主な対象疾患

 消化管(食道・胃・腸・肛門)・肝臓など幅広い臓器の領域の疾患を診療対象にしています。
  • ヘリコバクター・ピロリ感染による慢性胃炎
  • 各種消化器がん
  • 大腸ポリープ
  • 炎症性腸疾患
    潰瘍性大腸炎やクローン病など
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変
  • 胆石・総胆管結石

外来化学療法

がん化学療法は、手術療法、放射線療法に並び有効ながん治療の一つとされています。これまで化学療法による治療は入院で行われることが一般的でした。しかし最近では、安全で有効性の高い抗がん剤の開発や副作用を和らげる薬が進歩したことにより、外来で治療を受けることができるようになりました。このように外来で化学療法が受けられることで、患者さんは仕事や家庭での生活を維持しながらがん治療を行うことができます。

外来化学療法室について

がんサロン

東部地域病院では、がんサロンを開催しております。

がんサロンとは…

「がん患者様やそのご家族が集まり、交流したり情報交換をする場」のことです。参加者同士が話をしたり、聴いたりして体験を共有し、ともに考えることを大切にしています。

2022年度より毎月 第4または第5土曜日定期開催しています

【時間】 14時から15時

【場所】 東部地域病院 2階会議室

がんサロンについて

希少がん・AYA世代がん患者様への診療体制

希少がんへの対応

希少がんとは「人口10万人あたり6例未満の「まれ」な「がん」、数が少ないゆえに診療・受療上の課題が他に比べて大きいがん種の総称」とされています(希少がん医療・支援のあり方に関する検討会より)。当院では消化管、肝胆膵領域の希少がんに対しガイドラインに則った治療の提供をしています。がん種によっては国立がん研究センター中央病院の希少がんセンターなどにご紹介しています。

AYA世代へのがん治療

AYA世代とはAdolecent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとったもので主に、思春期(15歳~)から30歳代までの世代を指しています。
当院では10代、20代の方は国立がん研究センターや都立駒込病院などがん専門病院での治療をご提案、ご紹介しています。

妊孕性温存療法

妊孕性温存療法とは、将来自分の子どもを授かる可能性を残すために、がん治療前に卵子や精子、受精卵、卵巣組織の凍結保存を行う治療のことです。がん治療による生殖機能への影響について十分な説明を行い、妊孕性温存について検討する場合は、生殖医療を専門とする病院をご紹介しています。

がんゲノム医療

肺がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がんなどでは、標準治療としていくつかの遺伝子を調べるがん遺伝子検査をおこない、遺伝子の変化に対応した薬の選択を行なっています。標準治療がないまたは標準治療が終了した患者さんなどで医師が条件を満たすと判断した場合は、がん遺伝子パネル検査による治療薬選定についてがんゲノム医療連携病院である都立駒込病院などにご紹介しています。

最終更新:2024年2月5日