小児の日帰り手術

小児の日帰り手術

★日帰り小児の待機的腹腔鏡下虫垂切除術についての動画はこちら↓

動画サムネ

 (画像をクリックするとYoutubeにリンクします)

小児の日帰り手術について(Children’s Day Surgery)

山高教授

 ・小さい子どもがいるため、家を空けられない
 ・子どもが病院に1人で泊まるのは心配
 ・できるだけ学校や幼稚園を休まずに行かせてあげたい
 ・仕事があるため、付き添って入院することが難しい。

小児外科診療を行っていると、このような親御さんのご意見をお聞きする機会が多々あります。また、入院期間を短縮することは、お子さんの精神的な負担が少ないと考えられます。私たちは、今まで通り安全に手術が行えると判断した症例に対して、日帰りにて手術を積極的に行っています。

手術は当院の小児外科医および順天堂大学 小児外科・小児泌尿生殖器外科(外部リンク) 山高 篤行 特任教授と安全に、そして丁寧に行わせて頂きます。

親御さんには手術を見ていただくことが可能です

  • ご希望があれば、親御さんには手術室に入って頂き、術野をお見せしながら手術の進捗を小児外科医より説明致します。

家族がope見学

日帰り手術の対象疾患

各疾患の説明については順天堂医院小児外科・小児泌尿生殖器外科ホームページ(外部リンク)をご覧ください。

おちんちん

・鼠経ヘルニア/陰嚢水腫
・移動性精巣/停留精巣
・尿道下裂(軽症~中等症)
・包茎/埋没陰茎

おなか

・臍ヘルニア
・慢性虫垂炎(待機的腹腔鏡下虫垂切除術)

その他

・耳前瘻孔
・副耳
・舌小帯短縮症
・痔瘻
・皮下腫瘤        など


※症例によっては安全性を考慮し、日帰りから1泊入院へと変更する場合がございます。
※リンク先の疾患説明は、順天堂大学医学部附属順天堂医院での治療成績・方針になります。

日帰り手術を行っている日

  • 毎週木曜日10:00~ (日程によっては火曜日に行うことも可能です)

日帰り手術の流れ 

※症例や日程によって異なる場合があります

手術決定まで

  • 外来担当医の診断で日帰り手術が可能と判断された場合、手術日および術前検査や麻酔科の診察を受けて頂く日を決定します。

術前検査、麻酔科診察(多くは手術1週間前をお願いしています)

  • 術前検査日に外来へ来て頂き、手術に必要な検査、麻酔科の診察、小児外科医による手術の詳細な説明を受けて頂きます。

手術前日

  • 21時までに夕食を済ませて頂き、それ以降は水分のみとして頂きます。

手術当日―自宅

  • 起床時~AM8時頃まではあらかじめ指定された水分のみ摂取可能です。それ以降は安全に手術を行うため絶飲食(食事・水分×)となります。
  • できるだけ清潔に手術を行うため、朝ご自宅でシャワーを浴びてから病院へ来て頂きます。

手術当日―入院

  • AM8時45分までに来院頂き、入院手続き後303病棟(3階)へ移動し、お子さんの体調等をチェックします。 

手術当日―手術

  • 親御さんと一緒に手術室へご案内します。
手術室入室写真
  • ご希望があれば、親御さんには手術室に入って頂き、術野をお見せしながら手術の進捗を小児外科医より説明致します。

  • 手術、麻酔が終わりましたら、手術室の入り口ですぐに親御さんに会って頂き、そのまま一緒に病棟へ移動します。

手術当日ー退院まで

  • 手術が終了後、病棟で親御さんに付き添って頂きながら、お子さんの目がさめるのを待ちます。

  • 手術後3時間程経過し、お子さんの目がしっかりとさめたら水分をとってもらいます。水分が問題なければゼリーやプリン等を食べてもらうことも可能です。

    子どもの写真
  • 15-16時頃に小児外科医が診察を行い、創部をチェックします。吐き気や嘔吐がなければ、痛み止めをお出しし、退院となります。

    元気に帰る写真

帰宅後

  • 帰宅途中での食事は禁止です。まっすぐにご帰宅ください。水分を欲しがった時は、ポカリスウェット、お茶、お水などをゆっくりと飲ませてください。
  • 帰宅後、夕食から通常通り食事をして頂いても問題ありません。食欲がない場合は、消化の良いものを無理せず食べられるだけ食べさせてあげてください。
  • 手術翌日からシャワーを浴びてもかまいません。ただし、入浴やプール等は次の外来まで控えてください。
  • 手術翌日から学校や幼稚園、保育園に登校・登園可能です。ただし、激しい運動や傷口に負荷のかかる遊び(鉄棒や泥遊び)は控えてください。
  • 手術日から1週間前後の外来を予約しておりますので、必ず受診してください。

注目情報注意事項

  • 繰り返す嘔吐、持続する発熱、我慢できない疼痛、止まらない創部からの出血などが生じることがまれにあります。心配なことがあれば、いつでも病院へご連絡ください。