vNOTES(経腟的腹腔鏡下手術)

☆当科では2022年よりvNOTES手術も取り入れております。

vnotes

vNOTES(ヴイノーツ)はお腹にきずをつけずに、膣からカメラや鉗子を挿入して行う腹腔鏡手術です。
日本では2020年頃より始まった比較的新しい術式で、当院では2022年よりvNOTES手術を取り入れています。

メリット・デメリット

メリット

  • お腹にきずをつくることなく手術できます。

  • 術後の痛みを含めた、身体への負担を軽減できます。
  • 保険適応であり、従来の手術費用と変わりありません。

デメリット

  • すべての疾患・症例で適応になるわけではありません。※子宮内膜症を含めた骨盤内癒着を疑う症例は適応になりません。

適応疾患

①良性子宮腫瘍:子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮頸部異形成
 子宮全摘術が必要になる患者さまの多くの症例で、vNOTESが可能です。

②骨盤臓器脱
 骨盤臓器脱に対しては、人工物であるメッシュを使用する術式と使用しない術式があります。メッシュを使用しない手術として、vNOTESが可能です。症状や程度により、主治医と相談して、術式の選択を行います。

③卵巣嚢腫
 卵巣温存手術、全摘手術ともにvNOTES手術が可能ですが、骨盤内の癒着が予想される子宮内膜症では実施しておりません。