ボツリヌス痙縮外来

リハビリテーション科では、脳卒中などの疾患で生じる上肢、下肢の痙縮（筋肉のつっぱり）に対する治療の一つであるボツリヌス治療を行っています。
ボツリヌス治療は、ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質（ボツリヌストキシン）を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の動きを抑える作用があり、このボツリヌストキシンを注射すると筋肉の緊張をやわらげることができます。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。

手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい。
動作をすると肘が曲がってしまう。

足先がよくひっかかる。
足の外側から床についてしまう。
膝がつっぱってしまう。
靴の中で足指が曲がって痛い。

ボツリヌス治療後にリハビリテーション（理学療法・作業療法）を行うことで、ボツリヌス治療の効果の更なる持続が期待できます。当院では希望により、リハビリテーションを入院(約2週間)および外来にて提供しています。

まずは当院リハビリテーション科の「ボツリヌス痙縮外来」をご予約下さい。
受診にはかかりつけ医の「診療情報提供書」が必要です。
診察により、ボツリヌス治療の適応を検討し、適応がある場合は、治療およびリハビリテーションを計画いたします。