消化器内科

特色・専門領域

2016年4月から消化器内科スタッフが増員されました。
消化器内科の対象は消化管疾患から肝胆膵疾患まで、内科の中では最も広範囲です。
消化管疾患(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)に対しては内視鏡を駆使した検査処置に幅広く取り組んでおり、スクリーニング検査から内視鏡手術(粘膜切除術や粘膜下層剥離術)まで多数例を手掛けております。「内視鏡検査はつらい」という方には、経鼻内視鏡や、鎮静剤の点滴を用いた内視鏡検査を用いて楽にお受けいただけるよう努めております。最近増加傾向の小腸疾患に対しては、カプセル内視鏡、シングルバルーン内視鏡での検査が可能となりました。
肝胆膵疾患に対しても、検査からがんの化学療法まであらゆる疾患に対応しております。

主な診療内容

悪性腫瘍(がん)

高齢化がすすむにつれて、心臓病、脳血管障害、肺疾患、腎障害等の合併症をもつ患者さんが増えてきています。各科と連携して、適切な治療を提供できるように努めています。
早期の胃癌、食道癌、大腸癌のうち内視鏡治療で根治可能と判断された症例は内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD、内視鏡的粘膜切除術:EMR)を行っています。 手術治療が望ましい症例は外科にご紹介いたします。 進行癌に対しては、外科・放射線科と連携して手術、放射線治療、化学療法を行っています。

がん写真

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患に対しては診断から治療まで行っております。5ASA(アミノアセチル酸)製剤を中心にステロイド治療、免疫調節剤、カルシニューリン阻害剤、生物学的製剤(インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブ、ウステキヌマブ)などを施行しています。白血球除去療法(LCAP/GCAP)も施行しています。

肝臓疾患

C型慢性肝炎・肝硬変に対する治療として、日本肝臓学会ガイドラインに準拠した内服治療を行っております。
B型慢性肝炎・肝硬変に対する核酸アナログ治療、インターフェロン治療もガイドラインに従って施行しています。
肝細胞癌に対しては、肝機能・病気の進行具合によって治療方針を決定いたします。手術可能例は外科に紹介いたします。手術以外の治療法として肝動脈化学塞栓療法(TACE)、肝動注化学療法(HAIC)、ラジオ波焼灼療法(RFA)、抗がん剤内服治療などを施行しています。

胆膵疾患

総胆管結石に対する内視鏡治療、閉塞性黄疸に対する内視鏡的ステント挿入術等を行っております。
また胆膵悪性腫瘍に対する化学療法も行っています。

胆膵疾患写真

内視鏡検査

内視鏡科、外科と連携して午前中は上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、午後は下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を施行しています。
ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)は火水金午後に行っております、必要があれば随時行っております。
カプセル内視鏡、バルーン内視鏡は必要時に随時行っております。

診療実績

令和2~4年度の疾病件数(上位10件)
令和4年度令和3年度令和2年度
疾病名件数疾病名件数疾病名件数
1大腸小腸腺腫144大腸小腸腺腫100大腸小腸腺腫69
2大腸がん72大腸がん43胆管結石、胆管炎45
3胆管結石、胆管炎37胆管結石、胆管炎25大腸がん40
4胃がん28胃がん22胃がん30
5胆のうがん、胆管がん23結腸憩室炎・出血15急性膵炎26
6結腸憩室炎・出血18急性膵炎11結腸憩室炎・出血19
7膵がん11胆のうがん・胆管がん11胃十二指腸潰瘍18
8食道がん10膵がん10虚血性大腸炎15
9肝硬変7肝硬変10肝硬変14
10急性膵炎6食道がん8膵がん13

外来診療担当医

消化器内科の外来担当表はこちらをご覧ください。

最終更新日:2024年3月8日