ジュニアレジデントインタビュー vol.2 <広尾病院ジュニアレジデント2年次 新藤 薫>
都立広尾病院を研修施設として選んだ理由はなんですか?
広尾病院はほぼすべての診療科が備わっており、初期研修の間に経験すべき疾患や手技が学べると考えました。またER対応を行うことで初期対応や鑑別疾患、行うべき検査の取捨選択ができると考えました。さらに広尾病院では島嶼医療にも力を入れているため、島嶼での研修やヘリ搬送の添乗など他の病院では経験できない研修ができると思いました。
都立広尾病院の特徴や魅力を教えてください。
一つ上の質問でも研修に関しての魅力を述べましたが、指導医の先生方の熱い指導が受けられる点や、スタッフの皆さんが患者様のことを考えて医療に当たっている点なども魅力です。広尾病院に勤務している人たちは皆さんとても優しいですよ。
実際に研修を始めてみてどんな感想をお持ちですか?
現在は、コロナ禍の影響で経験できる症例は多くはありませんが、その分1つ1つの症例を深くまで考えることができました。またCOVID-19感染症の治療にも携われるので新しい治療や知識なども学ぶことができました。この状況は、採用が決まった時に思い描いていた研修とはかなり違っていますが、この現状も今はとてもいい経験になると感じています。
研修における指導内容はいかがですか?
症例数が多くないため、1つ1つを深くまで考えられ、それに関連した疾患等も指導いただいています。またクルズスや実際に指導医の先生方が経験した症例の症例検討なども行っており、手厚い指導を受けられています。学びたいという姿勢で研修に取り組めば熱い指導が受けられる環境です。
職場環境や働きやすさはいかがですか?
先生方との関係やスタッフの方々との関係はとても良く働きやすい環境です。同期や先輩にも恵まれたことで非常に有意義な研修ができています。院内設備も最新ではない部分もありますが、清潔感があり働いていて困ったことはありません。当直明けは帰宅できる、土日祝日に出勤した場合は代休の取得ができる、など勤務体制も保証されています。
新型コロナウイルス感染症対応では、ジュニアレジデントがどのように関わっていますか?
外来に関しては夜間と土日祝日に来院した有症状の患者様の対応と検査を行っています。また陽性患者様の入院に際しての対応や入院中の管理も経験できます。いずれも指導医の先生の指導の下に行っています。
新型コロナウイルス感染症対応によって、臨床研修への影響はありますか?
新型コロナウイルス感染症対策に強化した影響により研修が十分に行えない診療科については、他の都立病院・公社病院で研修を行うことができています。他病院で研修を受け入れてくださったことで希望する診療科に特化している病院での研修が可能となっています。また病院それぞれで特化している診療科や地域の特色が異なっており、広尾病院とはまた異なった地域に根ざした研修ができます。
都立広尾病院で研修を考えている医学生へのメッセージをお願いします。
新型コロナウイルス感染症の影響で実習や病院見学が限られたものになっていることと思います。皆さんが入職される際に今の状況がどれだけ変化しているかは正直分かりません。ですがどのような状況でも学べることはたくさんあります。当院での研修は他院とは違った貴重な経験ができるはずです。是非当院での研修も考えてみてください。広尾の街で待っています!
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