平成29年度(18病院等にて実施)
最優秀賞 (駒込病院 irAEマネジメントチーム)
しっかりマネジメント!免疫チェックポイント阻害薬
世界的に注目されているオプジーボに代表されるがん免疫療法は医療者、患者共に正しい知識を身につける必要がある。院内での知識の普及を目指し説明ツールの作成・改良を行った。その結果、医療者・患者からわかりやすく安心できるという声が聞かれた。今後は院全体・都立病院はじめ地域に広げていく。
優秀賞 (墨東病院 効(聞)いたよね 早めの指導)
チームでお届け栄養指導
胃切除後患者の食事療法継続を支援するため、多職種で術後早期の栄養食事指導の導入と、分食レシピ集の作成に取り組んだ。患者は早期から食べ方に留意し、レシピ集を活用した食事療法の継続に意欲的であった。指導はクリニカルパスで標準化し、レシピ集は一般公開して、より多くの患者支援を目指す。
優秀賞 (荏原病院 地域と手と手)
病院からつなげよう!地域連携における経口摂取支援の輪~地域の栄養士と手と手をつなぐ~
近年、未曽有の超高齢化社会を迎え、病院から在宅医療に変化しようとしている。高齢者は嚥下機能に対応した食事と支援が必要であるが、退院後の栄養・食事面の地域支援は十分ではない。そこで、地域の栄養士同士と連携し医療と福祉、在宅の壁を越えた経口摂取支援体制を構築し成果を得たので報告する。
優秀賞 (東大和療育センター ベッド柵 ほんとはみんな アゲ隊)
ベッド柵上げ忘れを防ぐ ~対策と用具の開発~
ベッドで過ごす利用者が安全に安心して日常生活を送ることができるよう、転落事故防止策を講じてきたが、ベッド柵の上げ忘れによるインシデントをゼロにできていない。今回、ヒューマンエラーの要因を排除し、「ベッド柵の上げ忘れ」を物理的に防ぐことのできる方策を新たに考案し実践した。
敢闘賞 (東部地域病院 お薬飲めたね)
XELOX療法を初めとした保険薬局との患者指導連携について
多様化する外来癌化学療法の安全安心な実施のため保険薬局との連携を図り、情報共有文書の運用を開始した。一方的な情報提供のみならずフィードバックを受ける体制を整え、患者把握や薬剤の削減等に繋げることができた。今後もさらなる連携をすすめ、地域で患者をケアできるよう活動していきたい。
敢闘賞 (多摩総合医療センター Smart 窓口 Project)
みんなにやさしいお薬窓口 ~タブレットの活用~
お薬お渡し窓口は、薬剤科の中で最も患者の目につく場所である。そこで窓口周辺を整理整頓することで、プライバシー保護の徹底を実現した。また、窓口業務にタブレット端末を導入し、薬剤師全員が、一定の質を保った服薬説明を行えるツール作成に取り組んだ。
敢闘賞 (北療育医療センター KTR思いやり隊)
お家では何を食べていますか?摂食嚥下機能評価一元化に向けたツール作り
多職種による障害者のための食事評価ツールの作成は、利用者のほとんどが食形態の変更を伴う特別食である当院ならではのテーマで、段階的な食形態を写真で表し、硬さやとろみまで見てとれる工夫など、現場のアイデアが詰まり、実地の指導や情報の共有に役立つ有用性と独創性の高い取組である。
敢闘賞 (小児総合医療センター 撮れるんです!TEAM SMITH)
再撮影率低減の取組~標準化を目指して~
小児一般エックス線撮影において、放射線被ばくの低減を目的とし、再撮影率の高い撮影法について、撮影の標準化を行うため、小児に適正な角度と基準線を導き出し、かつ撮影補助具の作成に取り組んだ。結果、再撮影率が減少し被ばく低減と患者待ち時間の軽減に繋がった。
特別賞 (豊島病院 ブルゾンよしだ with K)
検査における診療報酬請求の算定要件を把握して経費削減~いったい、いくら削減できると思ってんの?~
診療報酬制度に応じた検査の実施は、検査経費の削減と検査時間の短縮が期待できる。今回、検査科と医事課が協働で、診療報酬制度に関する勉強会の開催や算定できない検査の分析を行い、お知らせの作成など院内へ情報発信を行った。今後も継続して取り組み、効率的な医療の提供に貢献していく。