リエゾンとはフランス語で「連携」「つなぐ」という意味があります。がんをはじめとする重大な病気は、患者さんの身体のみならず、こころにも影響を及ぼします。「不安で眠れない」「気持ちが落ち込んで治療に向かえない」などということもあるでしょう。やり場のない気持ちを一人で抱えてしまうこともあるかもしれません。リエゾン(心のケア)チームでは、入院されている患者さん・ご家族がこころ穏やかに安心して治療が受けられるよう、診療科・病棟の医師・看護師・コメディカル等と連携して活動しています。
リエゾン(心のケア)チームは、精神腫瘍科医師、精神看護専門看護師、心理士、薬剤師、精神保健福祉士など、多職種から成り立っています。患者さんの状態を多面的にアセスメントし、各々の専門性をつないで、途切れることのない全人的なサポートを目標にしています。つらい精神状態を抱えて身体的治療を受ける患者さんには、生活全体をサポートする必要があり、薬物療法のみならず日常の看護ケアにも精神科的見地が必要となり、処遇についてのケースワークも必須です。また、患者さんの療養を支えるご家族へのサポートも重要だと考え、必要に応じてご家族へのケアも行っています。リエゾン(心のケア)チームは、多職種でもって患者さん・ご家族のこころをサポートします。
AYA世代支援チームと連携し、若年世代がん患者の支援も積極的に行っています。