総合周産期母子医療センターチーム
私たち(医師 助産師 看護師 コメディカル ソーシャルワーカーなど)周産期チームで皆様を支えます。
総合周産期母子医療センター
総合周産期母子医療センターとは、母体・胎児集中治療管理室(MFICU)を含む産科病棟および新生児集中治療管理室(NICU)を備えた医療機関です。常時、母体・新生児搬送受け入れ体制を有し、ハイリスク妊娠に対する医療、高度な新生児医療等を担っています。
当院はMFICU9床、NICU15床、GCU30床を有し、2009年10月に都内で10番目となる総合周産期母子医療センターとして認定を受けました。以後、年間120~200件前後の母体搬送、30~40件前後の超低出生体重児を含む新生児の入院を受け入れる都内有数の総合周産期母子医療センターとして高度な周産期医療の需要に応えています。院内他部門との連携もきわめて良好で、迅速な対応が可能です。また切迫早産、重症妊娠高血圧症候群、胎盤異常など産科疾患や母体合併症を含むハイリスク妊娠管理や、超音波検査による胎児精査をはじめとした胎児診療も高度なレベルで提供が可能です。新生児医療としては、新生児仮死に対する低体温療法、外科医師や脳外科医師、眼科医師と連携して小児外科、脳外科、眼科疾患にも対応可能です。
周産期スタッフは毎年NCPR(新生児蘇生法)研修やアドバンス助産師の育成など、スキルアップに努めています。
産科外来
外来は診察室以外に、分娩監視装置専用のコーナーを設置し、診療前の待ち時間に検査を行っています。保健指導は助産師を配置し、妊娠や育児等に関する相談や指導をきめ細やかに行っています。その他に待合のコーナーにはクッション性の高い椅子を配置し、リラックスしてお待ちいただけるよう配慮しています。また、2台DVDプレーヤーを配置し、いつでも入院中の母乳育児の様子を観ていただけるよう準備しています。
MFICU
MFICUとは母体胎児集中治療室を言います。年間200件以上の母体搬送を受入れ、ハイリスク妊娠など産科救急が必要な方の受入れを積極的に行っています。
※「LDR」とは、陣痛から分娩、産後の回復までを行う部屋で当院には1室あります。産婦さんの状況に応じて、部屋を移動する必要がありません。
Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)の頭文字をとってLDRと言います。
分娩部門・産科病棟(産婦人科・内科・外科の混合病棟)
分娩部門は、産科医師と助産師が協働し、安全安心な分娩に努めています。分娩時、配偶者(パートナー)の立ち合い分娩を実施しています。
産科病棟は治療の必要な妊婦さんや産後のお母さんと赤ちゃんの病棟です。お母さんと赤ちゃん、ご家族の「初めの一歩」を応援し、サポートしています。出産後できるだけ早期から母子同室で過ごせるよう育児サポートしています。
NICU
NICU(新生児集中治療室)は、早産・低体重などにより治療を必要とする赤ちゃんのための集中治療室です。新生児集中ケア認定看護師を中心に、赤ちゃんとの早期接触や母乳育児支援に取組み、24時間「赤ちゃんにやさしい看護」を提供しています。また、産前訪問として、入室の可能性のあるご両親に対して、成長発達や早期出生した場合のリスク等を新生児科医師・NICU看護師・臨床心理士が事前に訪問し、説明をする機会を持っています。スタッフ全員で、新生児とその家族の想いを共有しながら、愛情あふれるNICUを目指しています。
GCU
NICUを卒業した赤ちゃんが、退院するためにご家族といっしょに準備する病棟です。赤ちゃんは保育器からコット(赤ちゃん用ベッド)へ移り、成長を見守りながら、おかあさんのおっぱいを直接飲む練習、沐浴など、ご両親とともに育児を計画していきます。退院前には、夜間の様子を知ってもらうために一日いっしょに過ごしてもらう時間も準備します。また、赤ちゃんのサポーターの祖父母様にも面会に来ていただいています。
患者・地域サポートセンター
患者・地域サポートセンターでは、平日9時から17時まで、妊娠から出産、退院後の育児について、妊婦さんとその家族の心配なことを、母性看護専門看護師(アドバンス助産師)、ソーシャルワーカー、臨床心理士、NICU入院児支援コーディネーターなどがチームで支援しています。
「無事出産できるか不安」「入院・出産の費用が心配」「子育て協力者がいない」など、専門のスタッフが個別に相談もお受けします。地域の産前・産後サポートの情報提供や関係機関との連携をしながら支援しています。