緩和ケア科

概要

当院では、2012年から、緩和ケアサポートチームとして、当院で医療・ケアを受けている子どもたちとそのご家族が、できるだけつらくなく、自分らしく生活できることを目指して活動してきました。そして、小児だけでなくAYA世代(15~39歳)まで含む、全ての疾患さんを対象に、身体的な苦痛の緩和や心理社会的な問題の解決を手助けし、患者さんはもちろんのこと、ご両親やごきょうだいなどのご家族も含めて、総合的に生活の質(QOL)を向上させることを目的として、2024年1月に緩和ケア外来、4月に緩和ケア科が新設されました。

緩和ケア外来

診療日

月曜日 午後
その他の日程についても、御相談に応じて調整させて頂きます。
当院にかかりつけでない患者さんのご相談も可能です。

対象患者

小児(0~15歳)・AYA世代(15~39歳)の患者さんで、下記のようなつらさ・困難を抱えている方

診療内容

  • 体のつらさについてのご相談(痛み、息切れ、吐き気など)
  • 心のつらさについてのご相談(不安・不眠、抑うつなど)
  • これからの生活、在宅医療などに関するご相談

初診外来

予約センターから、血液・腫瘍科の「緩和ケア外来」をご予約ください。当院が初めての方は、原則として、主治医の先生に紹介状を書いていただき、ご持参ください。

お問い合わせ

  • 専従医師(緩和医療専門医);森(内線:5790)
  • 専従看護師(緩和ケア認定看護師);瀬戸(内線:5633)

緩和ケアサポートチーム

当院の緩和ケアサポートチームは、緩和ケア科のスタッフが中心となり、からだの症状の緩和を担当する医師、こころの症状の緩和を担当する医師、緩和ケアの専門知識を有する看護師と薬剤師、ソーシャルワーカー、心理士、ファシリティドッグとハンドラー等で構成される多職種で、連携・協力して活動しています。
 緩和ケアサポートチームは、各科とカンファレンスを行い、主治医や担当看護師への支援・教育をしたり、必要に応じて患者、家族への直接的なケアに関わったりします。原疾患の治療と並行して緩和ケアを提供し、入院中のみならず、地域と連携した切れ目のない緩和ケアの提供を目指しています。
 また、院内、院外へ向けて、緩和ケアについての意識を啓発することや、知識、技術の向上を目的として、外部講師を招いての講演会、勉強会、グリーフケアカンファレンスも定期的に行っております。
 院外の主治医や担当看護師からのご相談にも対応しています。

活動内容

1.チーム全体回診(週1回;専従医師、緩和ケア認定看護師、ソーシャルワーカー、他)
2.専従医師・専従看護師による病棟回診(週2回+随時)
3.チームカンファレンス(週1回)
4.関連診療科カンファレンス参加

緩和ケアサポートチーム新規介入実績

  • 年間新規介入依頼件数:40~60件
  • 依頼元の診療科:総合診療科、循環器科、内分泌・代謝科、血液・腫瘍科、腎臓内科、神経内科、脳神経外科、PICU、NICU/GCU、児童精神科
  • 依頼内容:がん性疼痛、非がん性疼痛、難治性嘔吐、鎮静薬の使い方、不安・不眠、ACP(アドバンスケアプランニング)、家族ケア、グリーフケア、在宅療養環境の調整、他