MRI検査
病院では身体を調べるために様々な検査があります。MRI検査も数多い検査の中のひとつです。経験のない方はどんな検査をするのか、MRIという名称からは想像もつかないと思います。ここではあらゆる部位に有用なMRI検査を紹介します。
MRI検査とは?
MRIとはMagnetic Resonance Imaging の略で、磁気共鳴画像診断装置のことです。X線や超音波などは使用せず磁石から発生する「磁場」と「電波」で体内から情報を取り、これを「コンピュータ」で画像にする検査です。当院のMRI装置の磁石は1.5テスラの磁場強度を持っています。ピップエレキバンが800ガウス(0.08テスラ)ですので、いかに強力な磁石を使用しているのか想像できます。
MRIで人体の何を見ているのか
人体の90%は水素原子から構成される水と脂肪です。そこでMRは水素原子の情報を画像化して人体の状態を見ています。具体的には、頭部や脊髄・脊椎、子宮・卵巣、膀胱、前立腺、関節など、動きの少ない部分が得意ですが、胸腹部、心臓、消化器分野など、全身のあらゆる部位で広く有用性を発揮します。
検査の流れ
- 検査着に着替えます。
- 撮影台に寝て磁石を使用した装置の中に入ります。
- 動かず安静にしています。
検査時間は以前では1時間程度かかっていましたが、最新装置を備えた当院では20分程度です。(検査する部位や内容、あるいは造影剤を注射することにより時間が変わります)
注意点
- 大きな磁場を持った円筒内に入るので金属を身につけて検査できません。(大丈夫なものもあります)磁気カード類や時計は使えなくなってしまう事があります。
- また、閉所恐怖症の方は検査が困難な場合があります。
- 体内金属の取扱いについて(PDF 160.5KB)