X線透視検査
X線透視検査とは?
透視検査とは、X線透視撮影装置で行う検査です。X線透視撮影装置はX線テレビとも言われ、バリウムなどの造影剤を使用し、見えづらい体内の臓器の形態、機能などをリアルタイムの映像として観察することができます。
検査の種類・方法
検査の目的は多岐にわたり、バリウムを用いた胃・食道・大腸といった消化管の検査を中心に、ヨード系造影剤を利用した胆嚢・胆管の検査や泌尿器系、婦人科系などの検査を行うことができます。外来で行っている検査としては下記の検査があります。
上部消化管X線検査(食道・胃・十二指腸)
この検査は、検査前日の夕食より絶飲食としていただき、胃の中に何もない状態で行います。
当日は検査着に着替えていただき、検査担当者の指示にしたがってバリウムを飲み、体位を変えながらあらゆる方向から胃・食道の撮影を行います。また、検査直前には胃の運動を抑える薬を肩に注射させていただくこともあります。検査は全部で10~15分ほどで終了します。
検査後はバリウムを体内から早く排泄するため、下剤をお渡ししますので、ご帰宅後に飲み、水分をたくさん摂取するようにしてください。
下部消化管X線検査(大腸)
この検査は大腸の中に何もない状態で行う必要があるため、前日より検査食を召し上がっていただき、下剤を飲んでいただいています。当日は絶飲食で来院していただきます。
検査は専用の検査着に着替えていただき、肩から大腸の動きを抑える薬を注射します。その後、肛門よりバリウムを注入し、検査担当者の指示にしたがって体の向きを変えながらあらゆる方向から大腸全体を撮影していきます。検査は全部で10~15分ほどで終了します。
検査後はバリウムを体内から早く排泄するため、下剤をお渡ししますので、ご帰宅後に飲み、水分をたくさん摂取するようにしてください。