一般撮影装置
FPDによるデジタル撮影
平成30年3月に最新鋭のデジタルX線画像診断システム「FUJIFILM DR BENEO-Fx」を導入しました。
FPDを搭載した本装置の導入で撮影時間が大幅に短縮し、患者様の待ち時間短縮に繋がりました。また、従来のCRシステムより被ばく線量が1/2程度の低線量でありながら、高画質を追求したシステムを採用しておりますので、患者様に安心して検査を受けて頂けます。
下肢全長撮影
下肢全体のレントゲン撮影です。長い範囲でも一度の撮影で検査終了です。この検査にかかる時間は、ポジショニングから撮影終了までで20秒程度です。下肢だけでなく全脊椎撮影も可能です。
一般撮影の流れを説明した動画はこちら↓
X線透視・撮影装置
以下の内容等を把握することができます。
- 大腸(上行/横行/下行/S状結腸/直腸)の形態学的評価
- 腸(上行/横行/下行/S状結腸/直腸)の粘膜面の評価
- 憩室・ポリープ・狭窄・炎症・腫瘍などの有無
血便やおなかの痛みなどの症状がある方や便潜血反応検査(検便)を実施し「陽性」となった方に適した検査のひとつです。
2種類の異なるX線を用いて骨密度を測定します。(DXA法:dual energy X-ray absorptiometry)。
腰椎、股関節、前腕骨を測定し、骨粗鬆症等の診断に活用します。
骨粗鬆症は、骨密度の低下と骨の構造(骨質)の劣化が影響するといわれています。また、私たちの骨の強さは骨密度が70%、骨質が30%の割合で関与していると考えられています。最近の研究結果から、骨密度が高くても骨折リスクが高い方がおり、それには骨質が関係していることがわかってきました。
乳房撮影装置
マンモグラフィ(乳房X線検査)
当院ではAMULET Innovalityを導入し、高精細な診断画像で“診やすく”、撮影線量の大幅な低減で“やさしい”検査を提供しています。
精密検査はもちろん、板橋区の委託医療機関として「乳がんの早期発見・早期治療」のための乳がん検診を年間約2,000人行っております。撮影は女性技師が対応いたします。
トモシンセシス
X線管球を移動しながら連続的に低線量でX線を照射し、複数の位置から撮影した画像データを使って薄いスライスの画像へ再構成する技術です。見たい構造に焦点を合わせた画像を提供することが可能で、乳腺構造の重なりにより発見が難しかった病変の観察が容易になります。
マンモトーム生検
しこりにならないようなわずかな微細石灰化などの異常所見をマンモグラフィで認めるときに、乳がんかどうかを調べる精密検査です。局所麻酔下で乳腺組織を採取し、病理組織診断を行います。トモシンセシスを利用することでさらに正確で信頼性の高いポジショニングとターゲティングが可能となりました。乳腺外科の医師が検査を担当しており、傷口が小さいため日帰りの検査が可能です。
血管造影装置
血管に細い管(カテーテル)を入れて、写真を撮影します。カテーテルを使って脳梗塞や狭心症、肝臓がんなどの治療(IVR)も行います。検査後に安静が必要な為、入院が必要となります。
また令和3年12月より最新型装置に更新し、検査・治療を開始しました。本装置はステントのみ強調させて血管との識別を明瞭に出来るなど高画質化され、より精度の高い手技を行っています。 さらに、使用する放射線量は従来装置に比べ1/2~1/4程度になり、高精細で被ばくも少ない検査を行うことが可能です。救急外来を通して、緊急時の検査・治療にも対応しております。
脳血管3次元撮影
脳の血管付近までカテーテルを入れて撮像しているために、非常に高画質な血管画像を3次元で取得することが可能です。
このまま治療を行うこともできます。
豊島病院放射線科は全国循環器撮影研究会の定める「被ばく線量低減推進施設」の認定を取得することができました。
具体的には、手技に支障が及ばない少ないX線量で精度の高い画像を提供できるように血管撮影装置の精度管理を実施し、X線量が最適に調整されています。
このことにより、患者様が必要以上にX線による医療被ばくを受けずに安心して血管撮影や血管内治療を行うことができます。
CT(コンピュータ断層装置)
1.5T超電導型MRIを導入しています。頭や脊椎、お腹など全身の検査に対応しております。
従来の装置より圧迫感が少なく、検査時間も短時間で高精細な画像を得ることができます。
アルツハイマー型認知症の検査(VSRAD)も行っております。
脳MRA
造影剤を使用せずに、脳の血管を撮像が可能です。脳梗塞等の診断に有用です。
3次元画像として撮像しているため、任意の角度から観察することが可能です。
- 当院のMRI検査は、体内にペースメーカーや除細動器などの植込み型循環器系デバイス(条件付きMRI対応の物も含む)が挿入されている方はお受けすることができません。
MRI検査の流れを説明した動画はこちら↓
核医学検査(RI)とは、放射性医薬品を人体に投与し、体外よりデータ収集することにより画像化し、腫瘍の診断や脳血管障害の診断などに用います。
平成25年9月導入のRI検査装置により、CT・MRI画像をRIの画像とフュージョン(重ね合わせ)ができるようになりました。
脳血流シンチグラフィ
脳の血流状態を画像化することで脳の虚血や機能的な変化の情報を得られます。また、画像情報を専用ソフトで解析することで、アルツハイマーなどの認知症の診断なども行うことが可能です。
Dat scan(ダットスキャン)検査を始めました。
この検査の対象となる病気は認知症疾患です。パーキンソン症候群及びレビー小体型認知症の早期診断に寄与します。またアルツハイマー病等、別の認知症との鑑別(どちらか見分けること)を行います。
リニアック(直線加速装置)
当院は放射線治療装置(ELEKTA社製Synergy)を導入しています。3次元CT画像による位置決め、6軸補正が可能な装置を使用し、高精度放射線治療(IGRT)を行っています。高精度な照射を実現することで、正常組織に放射線があたることを最小限にし、治療をより安全に行っています。
また小さな転移性脳腫瘍(直径3cm程までの病巣)などの頭部の病巣に対する、定位放射線治療(SRT)も行っています。定位放射線治療は、CT、MRなどの画像情報をもとに、病巣の位置、形状、大きさを3次元座標上で正確に決定し、放射線を病巣部に集中させる放射線治療です。入院の必要はなく、外来での治療が可能になっています。
治療計画図
治療計画専用のコンピュータを用いて、放射線が治療部位に確実に当たり、正常組織にはなるべく当たらないように計算します。