リハビリテーション科訓練部門

リハビリテーション科訓練部門

理学療法(PT: Physical Therapy)

麻痺に対する治療、痛み治療。患部を保護する日常生活の指導、手術後の管理、廃用症候群の予防(筋力低下の予防・関節が固くなることの防止・呼吸機能の維持)、松葉杖指導などを行います。

理学療法室

◆早期からのリハビリ開始

脳血管障害・整形外科・廃用症候群(呼吸器疾患・循環器疾患・外科の術後・精神疾患)など発症後すぐに、リスク管理のもと早期リハビリを開始します。
また当院ではICU、HCU、SCU(脳卒中ケアユニット)を設置しており、超早期からリハビリを開始します。

ベッド上でのリハビリ場面

◆その他の当院での取り組み

  • 糖尿病教室
    入院・外来の患者様を対象に、月に1回、多職種(医師・看護師をとはじめとした)と共同で講義を行っています。
  • 呼吸サポートチーム(RST)
    人工呼吸器の離脱のため週に1回、多職種と共同で回診を行っています。
  • 心不全チーム
    多職種と共同で週に1回の心不全患者に対してのカンファレンス、月1回の心不全教室の開催を行っています。
  • 排尿ケアチーム
    多職種と共同で週に1回の下部尿路障害を有する患者に対してのカンファレンス、回診を行っています。

作業療法(OT: Occupational Therapy)

作業療法では身体や精神に障害のある方が、その方らしい生活を送ることが出来るように支援します。
基本的動作能力(運動や感覚、心肺、精神や認知などの心身機能)、応用的動作能力(食事やトイレ、家事など、日常生活で必要となる活動)、社会的適応能力(就労・就学・地域活動参加)を維持・改善するために機能訓練や目的に応じた作業活動を行います。また、介護者指導、支援機関との連携、福祉用具に関するアドバイスを行います。
主な対象疾患は脳・神経疾患(脳卒中、パーキンソン病など)、整形外科疾患(骨折、腱板損傷など)、悪性腫瘍(乳がんなど)、廃用症候群(術後、長期臥床に伴うものなど)です。

骨折・麻痺・筋力低下などの機能低下に対し、入院早期から改善に向けて働きかけます。また、残された能力を活かせるような訓練もします。
乳癌術後の患者さん全員が術後早期から作業療法を受けます。
調理・清掃・洗濯など様々な応用動作行為を行えるように練習します また福祉用具(自助具)の紹介もしています。
福祉用具(自助具)の紹介
患者さん一人一人の目標(社会復帰や認知機能維持のためなど)に合わせ、入院前の趣味を活かして楽しみながらできる作業活動なども取り入れています。
入院前の趣味を活かして楽しみながらできる作業活動
注意・記憶・判断等の認知機能や高次脳機能の障害に対し、作業課題を通して働きかけます。
作業課題
標準型車椅子が合わない方に、身体に合った車椅子やクッションを貸し出します。様々な種類を用意しています。
身体に合った車椅子やクッション

言語聴覚療法(Speech Therapy)

脳血管障害等の後遺症(失語症、高次脳機能障害、構音障害・嚥下障害など)を対象に、機能回復訓練を行います。


◆失語症のリハビリ
 言いたいことばが出て来ない、人の話を聴いても理解できない、読み書きができない、など意思疎通に欠かせないことばのリハビリです。

◆高次脳機能障害のリハビリ
 記憶や注意力などに問題がある方へのリハビリです。

◆構音障害のリハビリ
 ろれつが回らない、声が出しにくい方へのリハビリです。

◆嚥下障害のリハビリ
 飲み込みが困難になった方へのリハビリです。

◆その他の活動
 医師・歯科医師・看護師・歯科衛生士・栄養士など多職種と連携した活動も行っています。
 口腔・嚥下サポートチーム
 栄養サポートチーム(NST)