臨床指標(クリニカル・インディケーター)とは、当院で行われている診療実績等について、様々な指標(インディケーター)を用いて、表したものです。 臨床指標を分析して改善を促すことにより、医療の質の向上を図るとともに、患者さんにとって分かりやすい医療情報を提供することを目的としています。
基本項目
院内実施検査項目に対する救急対応可能項目数(検体・生理検査)
救急患者さんや入院中の患者さんの急変などに対応し、院内で緊急に行える検査がどのくらいあるかを表しています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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24時間対応可能検査項目数(割合) | 106項目(72.1%) | 112項目(72.7%) | 115項目(71.0%) |
【計算式】検査結果報告時間(TAT)が検体検査で60分以内、生理検査で当日報告可能な検査項目。異なる材料(腹水・胸水等)における同一項目や尿定性項目等を統合し、項目数を削減した。
CT、MRI、血管造影の検査件数
昨年度1年間に実施したCT・MRI・血管造影検査の患者数
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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CT | 16,549件 | 15,985件 | 1,1727件 |
MRI | 5,900件 | 5,845件 | 3,928件 |
血管造影 | 1,640件 | 1,515件 | 794件 |
放射線治療延べ人数
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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放射線治療延べ人数 | 788人 | 869人 | 294人 |
服薬指導件数
最近の薬剤は作用が強く服用・使用法が複雑なものが多くなっています。このため、患者さんがご自分の薬をよく理解して、適正に服用・使用していただくことがとても大切で、それを支援するのが薬剤師の服薬指導です。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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服薬指導件数 | 12,572件 | 15,326件 | 9,475件 |
内、入院 | 4,869件 | 8,178件 | 6,296件 |
外来 | 7,703件 | 7,148件 | 3,179件 |
栄養指導件数
糖尿病や脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病では、食生活の改善(食事療法)が大切です。食事療法が必要な患者さん、ご家族に、医師の指示により「栄養食事指導」を実施しています。管理栄養士が食事療法について説明し、食生活の改善・継続に向けて支援しています。基本的な食事療法を教室形式でお話したり、個人の生活スタイルにあわせて行う個別指導があります。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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個別指導 | 2,422件 | 2,683件 | 1,919件 |
集団指導 | 185回 | 180回 | 76回 |
NST活動件数(回数)
NSTとは、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師等の多くの医療従事者が共同して患者さんの栄養管理を行う栄養サポートチーム(Nutrition Support Team)の略称です。栄養サポートチームでは、栄養管理上問題のある患者さんの栄養状態を確認して、栄養障害の有無の評価、適切な栄養管理が実施されているかをチェックして、栄養状態の改善に向けての提言を行っています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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NST活動件数(回数) | 56件(23回) | 57件(27回) | 18件(16回) |
リハビリテーション実施件数
急性期のリハビリテーションの目的は「廃用症候群」(安静状態が長く続くことで起こる心身の機能の低下)を予防・改善することにあります。急性期(病状が不安定な状態から、治療によってある程度安定した状態に至るまでの期間)の患者さんを中心に訓練を行っています。日常生活動作(ADL)の向上と早期の社会復帰を図るためにも、患者さん・ご家族に最適最良なリハビリテーションの実施に努めてまいります。
また、リハビリテーションを実施することは、患者さんの生活の質の向上につながります。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | ||||
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件数 | 人数 | 件数 | 人数 | 件数 | 人数 | |
リハビリテーション実施件数 | 81,579件 | 28,800人 | 84,557件 | 29,259人 | 75,578件 | 22,025人 |
内、入院 | 81,015件 | 28,458人 | 83,975件 | 28,915人 | 75,394件 | 21,911人 |
外来 | 564件 | 342人 | 582件 | 344人 | 184件 | 114人 |
転倒・転落件数と率
入院している患者さんの中には、年齢やお持ちの病気・ケガなどを原因として、転んでしまったり、ベッドから落ちてしまうといった危険が高くなる方がいます。病棟や廊下などの療養環境整備、職員の医療安全研修、患者さんご本人やご家族への予防知識の提供などを通じ、転倒・転落を防いでまいります。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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転倒・転落件数 | 205件 | 214件 | 161件 |
転倒・転落率 | 0.18% | 0.19% | 0.22% |
【計算式】転倒・転落率=転倒・転落した患者数/延入院患者総数
褥瘡発生率
褥瘡(とこずれ)は長期間床(とこ)についていることで、圧迫された皮膚が循環障害を起こし、傷となってしまったものです。原因は長期間の療養生活もそうですが、栄養状態、清潔管理、細菌の感染など色々です。広尾病院では、医師、薬剤師、管理栄養士、看護師などさまざまな職種により構成される褥瘡対策チームが中心となり治療・ケアを実施しています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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褥瘡発生率 | 1.07% | 1.34% | 2.20% |
【計算式】褥瘡発生率:院内褥瘡発生数/(調査月の新入院患者数+前月最終日在院患者数)
政策医療
紹介・返送・逆紹介率
紹介率:初診患者さんのうち、診療所や病院などからの紹介で受診する方の割合です。数値が高いほど専門的な病院であるということを表します。
返送・逆紹介率:紹介をきっかけに当院で治療を受けられ、症状も落ち着いた患者さんのうち、紹介元の医療機関にその後の治療をお任せする方、及び、当院を救急や紹介などで受診し、症状も落ち着いたが、引き続き治療が必要な患者さんを紹介元以外の他の医療機関に紹介した形の割合を表します。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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紹介率 | 69.2% | 71.8% | 78.4% |
返送・逆紹介率 | 34.2% | 36.4% | 43.7% |
【計算式】
紹介率:{(紹介状持参患者数+救急車等搬入患者数)×100}/(自費を除く初診患者数-時間外等受診6歳未満初診患者数)
返送・逆紹介率:診療情報提供料算定件数/自費等を除く初診患者数
救急患者数
救命救急医療は当院の最重点医療のひとつであり、区西南部(渋谷、目黒、世田谷区)の地域を始め都内全域、伊豆諸島、小笠原諸島からの重症救急にも対応しています。
区分 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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入院 | 患者数 (内、救急車受入件数) | 4,440人 (2,180人) | 4,104人 (2,010人) | 2,961人 (1,297人) |
1日あたり | 12.1人 | 11.2人 | 8.1人 | |
外来 | 患者数 (内、救急車受入件数) | 14,047人 (3,705人) | 13,706人 (3,618人) | 9,143人 (1,987人) |
1日あたり | 38.5人 | 37.4人 | 25.0人 | |
三次救急患者数 | 患者数 | 683人 | 767人 | 552人 |
受入れ率 | 97.0% | 96.8% | 75.9% |
【計算式】
救急車受入件数:救急患者のうち、来院方法が「救急車」の患者数
三次救急受入れ率=受入れ数/(断り数+受入れ数)
島しょ医療
伊豆諸島及び小笠原諸島の医療充実のため、島しょ医療の基幹病院として、病床確保や技術的支援等を行っています。その一貫として島しょからの重篤患者のヘリコプター搬送の受入れや画像電送システムにより島しょの医療機関と連携を行っています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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島しょ入院患者 | 1,158人 | 1,238人 | 749人 |
屋上ヘリコプター発着回数 | 45回 | 54回 | 44回 |
画像電送受付総数 | 1,320件 | 1,143件 | 1,230件 |
画像電送回数 | 349,242枚 | 318,579枚 | 401,946枚 |
画像診断後受入数 | 197件 | 289件 | 253件 |
心臓疾患
心臓病医療では、東京都CCUネットワークの1施設として、24時間体制で患者を受け入れており、重症疾患に対しては、循環器科と心臓血管外科との連携により治療を行うことができるのも当院の特徴です。
循環器科では、救急医療、虚血性心疾患、心不全、不整脈に重点を置います。また、心臓血管外科では、心臓移植を除くあらゆる心臓血管外科領域の手術に対応するとともに、緊急度の高い大動脈解離や動脈瘤破裂に迅速に対応しています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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心臓カテーテル件数 | 880件 | 730件 | 457件 |
冠動脈形成術件数 | 290件 | 273件 | 154件 |
カテーテルアブレーション件数 | 425件 | 403件 | 248件 |
ICD植込み件数 | 51件 | 38件 | 26件 |
大動脈瘤ステントグラフト内挿 | 76件 | 53件 | 38件 |
脳血管疾患
脳血管疾患では、くも膜下出血をはじめとする重症脳卒中に対する治療を中心に脳神経外科、神経内科、救命救急センター、放射線科等と連携した高度な専門医療を行っています。また、血管内治療センターを開設し、脳動脈瘤に対する血管内治療も積極的に行っています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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くも膜下出血手術件数 | 19件 | 19件 | 13件 |
脳出血治療件数 | 77例 | 77例 | 46例 |
診療科別
疾病構造
代表手術件数、治療件数
各診療科のページをご覧ください。
内視鏡検査と主な処置件数
消化器内科、外科、呼吸器科等により、早期がんやポリープに対する内視鏡的ポリペクトミー・粘膜切除術、その他胃・食堂静脈瘤に対する結紮術や硬化療法、総胆管結石に対する内視鏡的乳頭切開術、消化管出血に対する緊急止血術など多岐にわたり幅広く治療を行っています。
区分 | 平成29年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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検査 | 上部消化管(GF) | 2,231件 | 2,041件 | 1,322件 |
下部消化管(CF) | 1,302件 | 1,336件 | 704件 | |
気管支(BF) | 96件 | 102件 | 49件 | |
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP) | 160件 | 157件 | 121件 | |
処置 | ポリペクトミー及び内視鏡的粘膜切除術(EMR) | 340件 | 355件 | 91件 |
内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL) | 14件 | 17件 | 5件 | |
内視鏡的乳頭切開術(EST) | 50件 | 50件 | 34件 |
分娩数
母児の安全と医療の質の確保はもとより、産みやすい環境作りを心がけています。分娩形式は、あくまで自然を基本としていますが、小児科医や麻酔医も常駐しているため、夜間の緊急帝王切開等にも対応できる体制を整えています。
平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | |
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分娩件数 | 670件 | 612件 | 437件 |
帝王切開 | 76件 | 67件 | 59件 |
帝王切開率 | 11.3% | 10.9% | 13.5% |
【計算式】帝王切開率=帝王切開件数/分娩数
施設自体に関する項目
患者満足度
都立病院では、患者さんの声をお聞きしてよりよい病院づくりの参考とするために、ご退院に際してアンケートをお願いしています。「あなたは全体としてこの病院に満足していますか。」という問いに対し「満足」「ほぼ満足」と回答した割合です。患者さんの声に耳を傾け、サービス向上に努めてまいります。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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患者満足度 | 88.7% | 87.5% | 86.8% |
最終更新日:2022年3月27日