ジェネラリスト派遣研修(体験談)
救急看護リンクナース委員としての活動2年目を迎え、救急医療を専門としている墨東病院での研修を希望しました。院内迅速対応システム(RRS)の体制づくりや、導入後のRRSメンバーと病棟看護師との関わり、医師との連携など活動の実際から多くのことを学びました。患者の一番そばにいる看護師が早期に異変に気づきRRSにつなげることの重要性を再認識し自部署での急変予兆の事例共有や勉強会の伝達などを行うことができました。ICUでの多職種カンファレンスでは、主科の医師や集中治療医だけではなく、毎日他職種多方面からの情報共有や確認、活発な意見交換がされていることが刺激的であり、急性期における早期回復にむけたチーム医療の重要性を学ぶことができました。
研修では他病院の手術室を見学し、看護ケアや手術室の運用など様々な情報交換が出来ました。病棟勤務が長く手術室の知識が十分でないため部署の問題解決の取り組みに不安がありました。研修に参加したことで自部署の評価ができ、問題点の見直しや具体的な改善策の検討が出来ました。1つの病院で長く勤務することは、病院の仕組みに慣れ働きやすい点が挙げられますが、知識や経験、考えが偏ってしまうこともあります。他病院の状況を知ることで自分の情報が更新でき、新しい視点も生まれます。東京都立病院機構は14の病院があり様々な研修が受けられるので、看護ケアの質の向上や自身のスキルアップに繋がり、日々の看護に活かすことが出来ます。
がん看護を学びたいと思い、研修に参加しました。通院治療センターでは、がん薬物療法患者への対応について自病院との規模の違いに圧倒されました。薬物療法の管理が徹底され、がん治療が始まる前のオリエンテーションでは、感染予防のための口腔衛生、皮膚保清、副作用について学び、通院・入院に関わらず薬物療法を受ける患者の看護について知識を深めることができました。放射線治療の見学では、放射線治療をする患者への事前説明を今後当院でも活かすことで、患者の不安の軽減が図れると思いました。また、緩和ケアセンターでは、病棟へ出向き患者へのかかわり方を見学ができ、心理士よるカウンセリングの重要性をとても強く感じました。
私は初めて教育委員となった年に派遣研修を受講しました。墨東病院では研修自体をOJTへ移行した研修があり,指導の際に指導者が思考発話を積極的に行うことでOJTが充実することを学びました。これまで研修の運営で精一杯でしたが担当教育委員として、更なる知識の獲得や自主的な学習への動機となるしかけ,継続学習に繋がる意識づけに向けての関わりが重要であることが学べました。また、委員会の様子や研修見学、教育委員との意見交換などで、墨東病院の特徴のある研修を知る機会になりました。今回の研修を通して院内教育のシステムや後輩育成の方法を参考にし、臨床での後輩指導実践、病棟全体での指導を行う教育体制を充実させたいです。
最終更新日:2024年4月2日
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