病理科は、適切な治療を行うための「診断」を行う部署です。患者さんの病変部より採取された検体(細胞、生検、手術)から標本を作製し、顕微鏡で観察して診断をつける病理診断を行うほか、亡くなられた患者さんの病理解剖を行うことにより、生前の病気の診断や腫瘍の広がり、治療の効果などの検討にも寄与しています。
この病理診断を行う病理科は平成20年に広告可能な標榜科として認められ、それ以来全国的に認知されるようになりました。標榜科となる以前の病理学は、基礎医学の一つとして実験室の中での学問として扱われてきましたが、駒込病院病理科では従来より一診療科として病理診断に携わってきました。直接患者さんと会う機会はありませんが、長い歴史の中で培った経験をもとに、癌をはじめとした各種の疾患に対する「確定診断」を行っています。
診療体制
病理診断は専門とする医師(病理医)が行い、専門とする臨床検査技師が必要な標本作成を担っています。当院は、日本病理学会認定施設、日本臨床細胞学会認定施設、ゲノム医療連携病院に指定されており、精度の高い病理診断業務を行っております。
日本病理学会認定病理専門医、日本臨床細胞学会認定細胞診専門医を含む医師(他に、病理専門医プログラム研修医、非常勤の病理専門医)と、日本臨床細胞学会認定細胞検査士、認定病理検査技師、電子顕微鏡技師を含めた臨床検査技師で業務を行っています。
また、遺伝子パネル検査では、日本病理学会認定分子病理専門医、日本臨床衛生検査技師会認定病理検査技師がゲノム医療連携病院としての役割の一端を担っています。
病理科は公益財団法人日本適合認定協会より国際規格ISO15189(2012)を取得しました。
実績
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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組織診断 | 14358件 | 14471件 | 14991件 | 14751件 | 15374件 | 13267件 | 12915件 | 12933件 |
(うち迅速診断) | 879件 | 815件 | 776件 | 897件 | 919件 | 768件 | 829件 | 860件 |
細胞診断 | 9769件 | 9351件 | 9432件 | 9985件 | 10460件 | 9858件 | 9516件 | 8540件 |
剖検数 | 44件 | 35件 | 30件 | 30件 | 29件 | 29件 | 17件 | 18件 |