血液内科

当科のとりくみ

血液疾患の診断や治療は近年著しい進歩を遂げています。
今まで根治が難しいと考えられていた症例も現在では治癒可能になりつつあります。
当科では、同種骨髄移植、末梢血幹細胞移植および臍帯血移植などの造血幹細胞移植を多数例施行しており、 各種造血器疾患の治療を行っています。

当院は移植センターとして、全ての幹細胞移植源を用いた移植を施行しておりますが、なかでも骨髄バンクを介した非血縁者間移植が多いのが一つの特徴です。
また、2012年以降はATGやPTCyを用いたHLA半合致移植などの移植療法も積極的に施行しています。

特に、造血幹細胞移植の施行にあたっては、血液内科のみならず、腫瘍内科、輸血・細胞治療科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、皮膚腫瘍科、歯科、耳鼻咽喉科、 神経科等多岐に及ぶ診療科の経験豊かな専門医とのコンサルテーションが円滑に行われ、トータルケアのできる体制が確立されています。

また、単に先進医療をすすめるだけでなく、患者さんとの意志疎通を十分にはかり、全人的な治療が行われるように、 スタッフ全員が診療にあたっています。

造血幹細胞移植を円滑に行うために、日本造血細胞移植学会認定の移植コーデーネーター HCTC(Hematopoietic Cell l Transplant Coordinator)が専従しています。

2012年4月より移植後長期フォローアップ外来を開設しています。