- 概要
特色
診療放射線科では、単純X線検査・骨塩定量・造影透視検査・CT検査・MRI検査・アイソトープ(RI)検査などの画像診断を行っています。
当科では、患者さんに寄り添った検査を行うことを最優先に考え、他科との連携・協力も大切にして業務を遂行しています。
検査結果は放射線診断専門医により翌診療日までに迅速に報告しております。また連携医療機関からのご依頼に対しては検査終了後1時間を目処に画像と報告書をお渡ししています。
当院におかかりの方は、各診療科の主治医が検査の必要性を判断して依頼を行います。
その他の方は、最寄りの連携医療機関を通して放射線科各種検査を受け付けております。
当科では地域医療連携に力をそそいでおり、一般的なスクリーニング検査に加え、MRI、CT、アイソトープ(RI)検査等を承っています。検査データと報告書はご依頼された医療機関に迅速にお返しいたしますので、患者さんの今後の診療にお役立ていただくことができます。
*患者さんへ 検査のご予約については、かかりつけの医師にご相談ください。
*連携医療機関の先生へ 検査の予約はこちらから
各種検査について
MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)とは,磁力と電波を利用して体の中を画像化する検査です。当院では磁場強度3T の装置を使用しています。病気の早期発見や質的診断にMRI検査は有効とされています。また認知症診断ではVSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援ソフト)により、早期発見に利用されています。この検査は、放射線を使用しないため被ばくはありません。検査中はいろいろな音が聞こえますが、耳栓により音を弱くできます。検査を行う前に、体内金属の有無や安全チェックが必要です。検査時間は約20分~40分程度です。
CT検査
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、X線を利用して身体の内部を撮影する検査です。検査は頭部、胸部、腹部、四肢など全身が対象となります。また造影剤というお薬を使用することで血管や病変を明瞭に映し出すことができ、検査目的に応じて用いられています。当院では2層検出器を搭載したマルチスライスCTを用い、短時間で高範囲の撮影が可能となりました。通常画像と同時にスペクトラルイメージング技術を使用した特殊な画像診断が可能です。例えばカルシウム抑制画像では、これまでMRI検査で行われていた骨挫傷や骨髄浮腫の検出が可能となります。またヨード密度強調画像では肺梗塞の肺灌流評価を行うことができます。従来のCT装置に比べ造影剤の量も減らした患者さんにやさしい検査を行うことも可能となりました。検査時間は検査の目的によって異なりますが、造影剤を使用しない単純CTでは5~10分程度、造影剤を使用した検査では10~20分程度となります。
検査直前に、撮影範囲にある金属は外して頂きます。
例)
頭部 → ヘアピン、ピアス、入れ歯
胸部 → ネックレス、金属のついた下着
腹部 → ベルト、ズボンのファスナー、金属のついた下着
アイソトープ(RI)検査
アイソトープ(RI)検査とは、微量に放射性物質を含む放射性医薬品を人体に投与し、その集積の状態をガンマカメラという特殊な装置で撮像する検査です。検査の目的によって、使用する放射性医薬品や注射をしてから検査開始までの時間・撮像時間は変わります。当院では3検出器型SPECT装置を使い、高画質な画像と画像解析ソフト使った検査結果を提供しています。
単純X線検査(2室)
フラットパネルを搭載した装置で、全身の骨や関節・胸部・腹部のX線撮影を行っています。
デジタル処理を行い、最適な画像を提供しています。
座位補助具などを使用し、安全で患者さんにやさしい撮影をモットーに検査を行っています。
パントモ検査
歯科からの依頼で、歯全体の様子や、上下顎骨、顎関節の撮影を行います。デジタル処理により最適な画像を提供しています。
骨塩定量
骨に含まれるカルシウムなどのミネラル成分を測定し、骨粗鬆症の診断や治療の評価を行います。当科では腰椎と股関節を測定対象とし、標準データと比較することで判定を行います。
造影透視検査
上部・下部消化管造影や、透視を使って脱臼の整復などを行います。
回診用ポータブルX線装置(5台)
一般病棟や救急外来、手術室などでX線撮影を行うための回診用装置です。フラットパネルを使用したデジタル画像のため、医師を初め医療スタッフはその場ですぐに画像の確認ができ、必要な処置を迅速に行うことができます。