特色
当院内科では主に精神疾患を有する患者さんへ、あらゆる内科的身体疾患に対応する医療の提供を目標に日々診療しております。その診療内容は究極の総合診療と言えます。
患者さんの中には、身体疾患が精神症状の陰に隠れていたり、認知機能低下などにより症状があっても伝えることができず、病状が進行し重篤な状態になるまで医療につながらないケースがあります。
向精神薬の副作用による内科疾患もあります。肺炎、イレウス、横紋筋融解症、低ナトリウム血症、好中球減少などです。
患者さんの精神症状によりもたらされる疾患もあります。摂食障害による低栄養状態や、アルコール依存症による肝炎・肝硬変、記憶障害などです。
また、逆に精神症状で精神科に紹介された方の中に、内科疾患が隠れている場合もあります。原因不明の倦怠感が続き、うつ病の疑いで精神科を紹介受診しましたが、よく調べたら副腎機能低下症が原因だったということもあります。
このように患者さんそれぞれの背景を十分に考慮した上で、多様な病状に対応しています。
メンバーは皆が当院での診療に不可欠な総合診療の経験を豊富に有しており、それぞれ各分野での専門医資格を有しています。さらに専門性を持った医師同士が互いに連携してチーム医療で診療しています。
もちろん精神疾患のない方への医療にも対応し、それぞれの患者さんに適した丁寧な診療を心がけています。
＊各専門診療科の特徴・対応疾患を上記のリンクより紹介します。
専門医療として、禁煙外来、結核・感染症診療などを行っております。
入院診療は一般病棟・精神科身体合併症病棟（MPU病棟）・感染症（結核）病棟で行われます。各病棟とも内科医と精神科医が担当となり、互いに協力し内科疾患と精神科疾患の診療を同時に行う体制となっています。
＜患者さんへ＞
はじめての受診にあたっては、かかりつけの先生とご相談され、その先生から紹介状（診療情報提供書）を頂いて下さい。
高度な医療が必要とされる場合には、当科から適切な高次医療機関へ紹介させていただくことがあります。
当院は厚生労働省指定の『臨床研修病院』であり、研修医が指導医の監督のもとに外来診察を担当する場合がございます。
入院治療にあたりまして、内科担当医はチーム制を導入させていただいており、複数の医師が担当いたします。