- 概要
- 食生活アドバイス
栄養科は治療の一環として、入院患者さんに適したお食事の提供をしています。さらに患者さんの栄養状態を評価し、栄養・食事面からの相談と食事対応を行っています。また、入院・外来患者さんで、食事療法が必要な方には個別栄養食事指導や集団栄養食事指導を行っています。
食事提供について
入院中のお食事は患者さんの病状に合わせた治療食を提供しています。喫食状況、嚥下機能にも配慮し、食べやすく安全な食事形態で提供しています。外来デイケア利用者さんにも入院中の患者さんと同様の食事をお出ししています。
- 入院生活に潤いを感じていただくために
季節や行事にあわせた食材を使用した行事食を月に2~3回お出ししています。また、2種類の主菜からお好きな料理を選べる選択食を週3回昼食と夕食に実施しています。
行事食の一例
【正月献立(元日昼)】
ごはん
盛合せ
(鶏肉の松風焼風・かに風味高野豆腐煮)
カリフラワー甘酢和え
小松菜のピーナッツ和え
清汁・果物
☆おかずをおせち風に盛合せ。
正月のお祝いの気持ちをこめた献立です。
【開院記念日】
海鮮ちらし寿司
高野豆腐煮物
ごま和え
清汁
☆140周年の節目にふさわしい華やかな献立です。選択食の例[1]
ごはん
A.魚ごまだれ焼
えびと野菜の中華炒め
磯和え
漬汁
ごはん
B.ポークチャップ
えびと野菜の中華炒め
磯和え
漬汁選択食の例[2]
ごはん
A.筑前煮
なす揚げ煮
華風サラダ
果物
ごはん
B.魚の香味焼
なす揚げ煮
華風サラダ
果物- 安全に召し上がっていただくために
咀嚼や飲み込みに不安がある患者さんのために、嚥下状態に合わせて3段階の形態を用意し、必要な栄養量が確保できる食事を提供しています。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類コードに沿って、調整を行っております。常食 きざみとろみ食 ペースト食 ゼリー食 学会分類2013
3学会分類2013
2-1学会分類2013
1j一般患者さんに提供している食事 粥は全粥
副食を5ミリメートル程度にきざみ、とろみ剤やあんを使用して、まとまりやすくした食事粥は全粥
副食をミキサーにかけてとろみ剤等で粘度を調整した食事粥はムース粥
ペースト食にゼリー剤を加えて固めた食事
栄養食事指導について
当院で治療されている患者さんで食事療法が必要な方には、医師の指示のもと栄養食事指導を行っています。患者さん個々にお話しする個別栄養食事指導、及び同様の疾病についての食事療法が必要な患者さんが複数集まって講義を聴く集団栄養食事指導があります。いずれも主治医を通じてのご予約が必要です。
- 個別栄養食事指導
管理栄養士がわかりやすい資料を使って、繰り返しご説明します。自分でコントロールが難しいと思った方は、主治医の先生にお申し出いただき、ぜひ一度ご相談ください。ご一緒に無理のない、身体にあった食生活を考えていきましょう。
以下のような心配がある方は、ご相談ください。
- 糖尿病、脂質異常症、高血圧症など生活習慣病を治療するために食事療法が必要な方
- 肥満症や脂肪肝と言われて、体重を減らしたい方
- 摂食・嚥下障害などがあり、調理方法でお困りの方
- 栄養がうまく摂れず、体重減少などにお困りの方
実施曜日 時間 外来患者さん 月曜~金曜 午前9時30分~12時 1回30分程度 *時間は個別にご相談いただけます。
入院患者さん 月曜~金曜 ご相談の上で決めます。 - 集団栄養食事指導
糖尿病教室:糖尿病のある入院・外来の患者さん及び家族の方を対象に、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師などの各専門職員が、病気に関する情報提供とその療養方法についてわかりやすくお話しします。
開催月 実施曜日 時間 4月~6月
7~9月
10~12月
1月~3月第3火曜 午後13時30分~15時 1回90分程度 毎月内容が変わる全3回シリーズ
*食事療法のページへ
各都立病院の栄養科で作成した、「食事療法の進め方」についてのページです。
ぜひご覧下さい。(東京都立病院機構のホームページ内の該当ページが別ウィンドウで開きます)- 栄養に関しての情報提供
月に1回程度、外来患者さんやご家族に向けて、役に立つ栄養の情報を発信しています。例えば、バランスの良い食事のとり方、おやつや外食の選び方、災害時の家庭での備え等の情報提供を行っています。
また、健康づくりのための食生活について、当院栄養士が作成した資料を展示、配布しています。こもれびコーナー、一般科診察室前に設置していますので、ご覧ください。*食生活アドバイスのページ
バランスの良いお食事、誰でも簡単に作れる簡単料理、当院自慢の料理など、レシピを紹介をしています。