摂食障害
摂食障害とは普通に食べることができなくなってしまう病気です。子どもの摂食障害にはいろいろな種類がありますが、その半分は「やせたい」と思ってはいません。さらに言えば、「やせたい」と思っている場合も、実はやせることが本当の目的ではないのです。摂食障害とは、「心の行き詰まりを食べ方にすり替え、結果的に身体に異常を来す病気」なのです。
心身症
自律神経とは「自分で意識しなくても自動的に身体の体温や血圧、消化・吸収、汗などを調整してくれる神経」です。自律神経の調整は心の影響を受けやすいものなのです。一般的には「胸がキュンとなる」、「はらわた(腸)が煮えくり返る」、「恥ずかしくて顔が赤くなる」などとして感じます。これは心が自律神経を通じて血管の太さや汗腺の活動を変化させるためです。心が疲れるような状態が持続しているのにその環境から離れずに踏ん張ろうとすると、自律神経の調子が崩れて身体的な症状となってしまいます。これは心が弱いからではなく、頑張ろうとし過ぎた結果のことが多いです。心療内科では、身体の症状に対する薬物療法に加えて、家族の関わりや学校などの環境調整も一緒に考えていきます。