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診療方針について
- 当院では、全てのがん診療で「診療ガイドライン」をもとに、個々の患者さんの状況(病状、年齢、仕事、持病、体力、現在の生活など)を考え合わせ、患者さん、ご家族、担当医で相談し、診療方針を決定しています。「診療ガイドライン」についての解説と入手方法については、国立がん研究センターがん情報サービス(ganjoho.jp)のホームページの標準治療と診療ガイドライン(外部リンク)を参考にしてください。
- それぞれのがんについての詳細(分類、病期、進行度、治療法、予後など)は、ganjoho.jpの病名からさがす(外部リンク)から解説記事を見つけることができます。国の研究機関が作成した信頼性の高い情報が記載されています。この記事を参考にして、病気への理解を深めることをお勧めします。
胃がん
- 当院は日本胃癌学会より認定施設Aに認定されています。診療の質は大学病院やがん専門病院と比べ、遜色のないレベルと自負しています。内視鏡治療および外科手術の件数も、東京都でトップクラスで、全国的にも上位にランクされています。
- 日本消化器内視鏡学会専門医、日本内視鏡外科学会技術認定取得者、ロボット支援手術認定プロクター(指導者)が多数在籍しています。
- 消化器内科と消化器・一般外科の両科で連携して、近隣医療機関からご紹介の患者さんを診察しています。紹介元医師のご指示がない場合は、最短で取得可能な予約枠(内科または外科のいずれか)をお取りします。いずれの診療科を初診として受診されても、診療内容に違いはありません。
- 治療方針は胃がん治療ガイドラインを参考に、患者さん毎のご事情を最大限考慮の上、ご本人・ご家族と担当医で相談して決めています。治療方針を決める際には、がん看護専門。認定看護師の支援を受けることができます。
- 病気についての詳細はganjoho.jp(がん情報サービス)の胃がん(外部リンク)のページをご参照下さい。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は消化器内科や消化器・一般外科のページをご覧下さい。
内視鏡治療
手術(胃切除)
食道がん
- 早期がんに対しては、消化器内科が内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による治療を積極的に行っています。内視鏡治療後の食道狭窄の拡張術や、治療後瘢痕に再発したがん病変のESDなど、高度な技術を必要とする内視鏡治療後症例にも対応可能な、経験豊富かつ高度な技量を有する医師が多数在籍しています。
- 進行癌については消化器内科、消化器・一般外科、放射線科が連携して、集学的治療(抗がん剤治療、免疫療法、放射線治療、手術治療等の組み合わせ)を行います。
- 手術治療は消化器・一般外科が行っており、体の負担が少なく精密な手術が可能である低侵襲手術(胸腔鏡手術、ロボット支援手術)を第一にお勧めしています。特に最近はロボット支援下食道切除術を積極的に行っています。ロボット支援下食道切除手術には日本食道学会食道外科専門医が必ず参加し、根治性と安全性の両方を重視しています。
- 抗癌がん剤治療は消化器内科が主に行っています。消化器内科に2名在籍する日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医が中心となって治療にあたっています。
- 放射線治療は放射線科・放射線治療部門が担当しています。放射線治療専門医が高精度放射線治療装置を駆使し、少ない副作用で大きな効果が出る治療を行っています。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は消化器内科、消化器・一般外科、放射線科のページや最新の放射線治療のページをご覧下さい。
内視鏡治療
手術(食道切除)
大腸がん
- 当院は大腸がんに対する各種の検査・治療をバランス良く、多数(大腸内視鏡検査_約3000件/年、大腸内視鏡治療_約1000件/年、外科手術_約300件/年)手がけています。検査・手術の件数は、東京都でトップクラスで、全国的にも上位にランクされています。
- 日本消化器内視鏡学会専門医、日本内視鏡外科学会技術認定取得者、ロボット支援手術認定プロクター(指導者)が多数在籍しています。
- 日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医が2名在籍し、抗がん剤治療にも積極的に取り組んでいます。
- がん細胞の遺伝子検査を積極的に行い、適切な抗がん剤の選択等に利用しています。
- 消化器内科と消化器・一般外科の両科で連携して、近隣医療機関からご紹介の患者さんを診察しています。紹介元医師のご指示がない場合は、最短で取得可能な予約枠(内科または外科のいずれか)をお取りします。いずれの診療科を初診として受診されても、診療内容に違いはありません。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は消化器内科や消化器・一般外科のページをご覧下さい。
内視鏡治療
手術(結腸切除、直腸切除)
2019-2023(開腹、腹腔鏡、ロボット支援)
肝臓がん
肝臓専門医が「肝がん・肝腫瘍外来」を行い、肝臓がんの診断、治療に力を入れています。
早期の肝がんは、ラジオ波焼灼療法または外科治療で完治を目指します。再発や進行した肝がんは、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法、薬物療法などを組み合わせた集学的治療で患者さんの長期生存を目指します。
当院は日本肝胆膵外科学会高度技能専門医認定施設(A)に認定されています。同学会高度技能指導医1名、高度技能専門医3名(内2名は日本内視鏡外科学会技術認定医)が在籍しており、低侵襲手術(腹腔鏡、ロボット支援)を積極的に行っています。近年は特にロボット支援手術に力を入れています。
消化器内科、消化器・一般外科、放射線科が綿密に連携し、近隣医療機関からご紹介の患者さんを診察しています。紹介元医師のご指示がない場合は、最短で取得可能な予約枠(内科または外科のいずれか)をお取りします。いずれの診療科を初診として受診されても、診療内容に違いはありません。
当院の治療内容の特徴や詳細は消化器内科、消化器・一般外科、放射線科のページをご覧下さい。
肝臓がん治療
膵臓・胆道がん
消化器内科では、超音波内視鏡、内視鏡的逆行性胆道管膵管造影術、経口胆道鏡、胆管や膵管からの管腔内超音波検査など、最新の技術を駆使して精密検査よる正確な診断や減黄(膵がんや胆道がんで生じる黄疸を一時的に改善すること)術を行います。
当院は日本肝胆膵外科学会高度技能専門医認定施設(A)に認定されています。同学会高度技能指導医1名、高度技能専門医3名(内2名は日本内視鏡外科学会技術認定医)、日本膵臓学会指導医3名が在籍しており、安全で専門的な手術治療を行っています。
- 手術については侵襲の少ないロボット支援手術・腹腔鏡手術から、血管合併切除などの拡大手術まで幅広く対応しています。
患者さんの身体への負担を考慮しながら安全かつ適切な集学的治療(抗がん剤治療、免疫療法、放射線治療、手術治療等の組み合わせ)を提供できるよう、消化器内科、消化器・一般外科、放射線科で共同して診療を行います。
- 進行がんの患者さんやそのご家族には、治療の早期から緩和ケアチーム(医師、看護師、薬剤師、臨床心理士など)がサポートにあたります。
当院の治療内容の特徴や詳細は消化器内科、消化器・一般外科、放射線科のページをご覧下さい。
手術(膵頭十二指腸切除)
手術(膵体尾部切除、膵全摘、膵中央切除)
肺がん
- 抗がん剤治療、免疫療法、放射線治療、手術治療を組み合わせた集学的治療を呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科で連携して行っています。
- 抗がん剤治療、免疫療法は主に呼吸器・腫瘍内科が、放射線治療は放射線科が担当します。
- 手術治療は呼吸器外科が担当し、病期1A期から3A期の一部の原発性肺がんと転移性肺腫瘍(大腸がんの肺への転移等)に行います。病状により、抗がん剤治療、免疫療法、放射線治療等の治療を手術前に行うこともあります.
- 当院呼吸器外科は低侵襲手術を得意としています。低侵襲手術には、通常の胸腔鏡手術(VATS)、単孔式胸腔鏡手術(Uniportal VATS)、ロボット支援下手術(RATS)があります。当院は低侵襲手術を得意としており、何れの手術にも対応できます。患者さんの病状にあわせて、最適な手術方法を提案します。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は呼吸器・腫瘍内科、呼吸器外科、放射線科のページをご覧下さい。
手術(肺切除)
乳がん
- 乳がん診療ガイドラインの他、各種ガイドライン等(NCCNガイドライン、ザンクトガーレン、ASCCO)にも基づいて治療方針を決定しています。
- 術前治療(抗がん剤治療、ホルモン療法)を積極的に行っています。術後治療(放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン療法)に関しては、生活スタイルや御自身の希望を基に、患者さんと主治医が相談し決定します。
- 当院の形成外科と共同で乳房切除と同時に乳房再建を行う手術にも取り組んでいます。
- 放射線治療は放射線科と共同で行います。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は乳腺外科、放射線科、形成外科のページをご覧下さい。
手術(乳がん切除)
前立腺がん
- 当院は低侵襲手術(内視鏡手術、ロボット支援手術)を得意としています。特に術後の尿失禁の軽減につながるとロボット支援手術に力を入れおり、がんの根治と排尿機能の温存の両立を目指しています。
- 患者さんの病状に応じて、放射線治療や抗がん剤治療を組み合わせる集学的治療も行っています。抗がん剤治療は外来で積極的に行っています。(6週間程度の通院。)放射線治療は放射線科と共同で行います。
- がんの量が少なく悪性度も低い場合は、監視療法(すぐに根治治療を行わず、定期的に前立腺の生検を行い病状の進行を監視する方法)で、根治治療を行うタイミングを図ります。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は泌尿器科、放射線科のページをご覧下さい。
手術(前立腺全摘)
膀胱・尿管がん
- 表在性(筋層非浸潤性)膀胱がんは、内視鏡的に治療を行っています(4~7日間の入院となります)。
- 筋層浸潤性膀胱がんは、膀胱部分切除術や動注化学療法を行い、膀胱をなるべく温存しています。
- ロボット支援の腎尿路系(腎~膀胱)がんの手術経験が豊富な医師が在籍し、執刀しています。
- 体への負担が軽く入院期間が短縮できるロボット支援の膀胱全摘術や腎部分切除術を積極的に行っています。
- 膀胱全摘除術を必要とする場合、その後の尿路再建法としてご希望に応じて回腸新膀胱を造設しています。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は泌尿器科のページをご覧下さい。
手術(膀胱がんに対する手術)
手術(腎盂尿管がんに対する手術)
子宮・卵巣がん
- 婦人科腫瘍専門医が4名在籍し、ロボット支援手術から広範囲のリンパ節郭清を伴う開腹手術まで幅広い手術を行っています。
- 早期がんには低侵襲手術(ロボット支援手術、腹腔鏡手術)を積極的に行っています。
- 進行がんには病状に応じて骨盤・傍大動脈リンパ節郭清を施行しています。
- 進行がんには手術に加えて、積極的に抗がん剤治療を併用しています。また遺伝子検査や体質的な検査をゲノム診療科と共同して行い、治療法の選択などに役立てています。
- 進行卵巣がんでは、病状に応じて消化器外科と共同で多臓器合併切除を行い、播種の完全切除を目指した手術を行っています。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は産婦人科のページをご覧下さい。
手術(子宮頸がんに対する手術)
手術(子宮体がんに対する手術)
手術(卵巣がんに対する手術)
頭頚部がん
- 当院は頭頸部がん専門医3名、頭頸部がん指導医1名が在籍し、中心となって診療を行っています。(頭頸部がん専門医…頭頸部外科に関する熟練した技能と高度の専門知識を持つ医師)
- 手術、放射線治療、免疫治療、抗がん剤治療などを組み合わせる集学的治療を行います。
- 治療は手術が中心です。がんの進行により大きな(広範囲の)組織の切除が必要となった場合は、形成外科、消化器・一般外科、呼吸器外科などの他科と連携し、遊離組織(皮膚・筋肉・腸管)を使用して再建術を行います。
- 放射線治療は、精密に照射範囲を調整できる最新機器(強度変調放射線治療装置;IMRT)を用いて行い、副作用の軽減を目指しています。
- 病状によっては、機能温存を目指して、超選択的動注療法(がんの栄養血管に抗がん剤を直接注入する治療)を選択することがあります。
- 口腔がんの診療(診断、治療)は歯科口腔外科が担っており、近隣歯科と連携し積極的に患者さんを受け入れています。
- 当院の治療内容の特徴や詳細は耳鼻咽喉・頭頚部外科、歯科口腔外科(口腔がん)のページをご覧下さい。
手術(頭頚部がん、口腔がん)
抗がん剤治療、放射線治療(頭頚部がん、口腔がん)