生理検査
- 生理検査とは医療機器を用いて直接患者さんに接して行う検査のことをいいます。
- 主に心電図(標準12誘導、トレッドミル、ホルター心電図)、呼吸機能、脳波、誘発電位、平衡機能、超音波検査(腹部、心臓、乳腺、甲状腺等)、睡眠時無呼吸検査、ABI/PWV等を行っています。
- 標準12誘導心電図、呼吸機能とABI/PWV以外は、予約制です。
主な検査の内容と注意点
標準12誘導心電図 トレッドミル ホルター心電図 呼吸機能 脳波
誘発電位(神経伝導速) 誘発電位(聴性誘発電位) 平衡機能(重心動揺検査)
標準12誘導心電図
所要時間(目安)
5~10分
内容及び注意点
四肢と胸部に電極を付け、心臓の微弱な活動電位を記録します。ベッドに安静に寝た状態で記録します。
トレッドミル
所要時間(目安)
30分
内容及び注意点
運動して心臓に負荷をかけることで心電図や血圧に変化がないかを調べる検査です。角度やスピードが変化するベルトの上を、電極を付けて歩いていただきます。
検査は循環器医師が施行します。
運動しやすい服装、使い慣れた運動しやすい靴でお越しください。
ホルター心電図
所要時間(目安)
24時間
内容及び注意点
小型の心電図を24時間にわたり装着し、磁気カードに記録する検査です。機器の装着後は、機器を濡らさないため入浴・シャワー等は出来ませんが、それ以外は普段通りの生活をしてかまいません。装着のときに検査中の行動内容を記入する記録用紙をお渡しします。翌日、指定した時間に機器を取り外しに再来院して頂きます。
装着には、アルコール綿やテープを使用します。かぶれ易い方は、検査時にその旨を検査者にお申し出ください。
呼吸機能
所要時間(目安)
簡易検査15分
精密検査40~60分
内容及び注意点
マウスピースをくわえて、息を吸ったり吐いたりして肺の機能を調べる検査です。
脳波
所要時間(目安)
60分
内容及び注意点
脳の活動により発生する電位変動を20個以上の電極が付いた帽子を装着して記録します。痛みはありません。
検査はベッド上に安静にした状態で行います。検査の途中に目の前で光を点滅させる、深呼吸を続けてもらう(過呼吸)などといった刺激をしながら行う場合もあります。
覚醒したままで検査をするか、眠った状態で検査をするかによって多少時間が変わります。また、乳幼児の場合、お薬を使って睡眠して頂く場合もあります。時間に余裕を持ってお越し下さい。
誘発電位(神経伝導速)
所要時間(目安)
60分
内容及び注意点
手足の運動神経や感覚神経を皮膚の上から刺激して、刺激の伝わる速さ(伝導速度)を測り神経障害の程度を調べる検査です。検査時間は検査部位により異なります。
誘発電位(聴性誘発電位)
所要時間(目安)
60分
内容及び注意点
ヘッドホンを装着して左右別々に音を聞いてもらい、その音刺激が耳だけでなく聴神経や脳までうまく伝わっているかを調べる検査です。検査はベッドで仰向けになった状態で実施します。
平衡機能(重心動揺検査)
所要時間(目安)
10分
内容及び注意点
両足を揃えて立ち、開眼と閉眼時のふらつき状態を比べます。
平衡機能(眼振検査)
所要時間(目安)
90~120分
内容及び注意点
目の両側と上下に電極を付け、顔を動かさずに指標を目で追っていただく検査です。
超音波
所要時間(目安)
各種30分
内容及び注意点
非常に高い周波数の音波(超音波)を利用して、画像を作り、腹腔内の各臓器や乳腺・甲状腺・心臓等に異常が無いかを調べる検査です。検査時は、ゼリーを体に塗って検査を行います。
腹部超音波
内容及び注意点
食事の影響で臓器が見えにくくなることがありますので、当日の朝は食事をとらずにお越しください。水分は水・お茶であれば少量なら摂取可能です。
泌尿器科(膀胱・前立腺)や婦人科(子宮・卵巣)の超音波検査は、尿が膀胱に溜まった状態で検査を行います。排尿をせずにお越しください。
乳腺・甲状腺・心臓超音波
内容及び注意点
食事制限はありません。
睡眠時無呼吸検査(簡易検査)
所要時間(目安)
検査説明10分
内容及び注意点
検査機器を自宅に持ち帰り、睡眠時にご自分で口鼻センサーとSpO2センサー(指)を付けて検査します。検査後は、指定した日時に機器を返却しに再来院して頂きます。
睡眠時無呼吸検査(PSG検査)
所要時間(目安)
1泊入院
内容及び注意点
終夜睡眠ポリグラフィー検査です。睡眠時無呼吸症候群の原因や重症度を脳波や呼吸運動などの各種センサーを装着して評価します。
ABI/PWV検査
所要時間(目安)
15分
内容及び注意点
ABI(足関節上腕血圧比)とPWV(心臓の拍動が動脈を通じて手や足に伝わるまでの速度)の2項目を同時に測定する検査です。ABIは血管のつまり、PWVは血管の硬さを評価します。ベッドに安静に寝た状態で検査します。
ペースメーカーを埋め込みした方やシャントを作成した方は、検査時にその旨を検査者にお申し出ください。