消化器内科
消化器内科では、内視鏡検査や治療などの外来診療に加えて、がんドック（一般コース及びプレミアムコース）等を行っています。必要に応じて、上部・下部内視鏡検査（胃カメラ・大腸カメラ）、腹部超音波検査、ヘリコバクターピロリ菌検査〔血液抗体検査〕、ヘリコバクターピロリ菌検査〔便中抗原検査〕、ペプシノーゲン検査〔血液検査〕、腫瘍マーカー（消化器系がん）〔血液検査〕等を行っています。
外来診療
外来診療の検査内容
| 胃内視鏡検査 | 食道、胃、十二指腸を内視鏡で観察します。要精密検査指示がある場合は、初診当日の胃カメラ予約が可能です。 |
| 組織検査 | 必要時は組織検査を行い、当センター内の検査科にて診断します。 |
| ピロリ菌検査 | ピロリ菌検査および除菌処方を行っています。 |
| 胃透視検査 | 精密検査として、バリウムを用いた上部消化管透視検査を行います。 |
| 大腸内視鏡検査 | 安定剤を使用して全大腸を内視鏡で観察します。 |
| 大腸ポリープ切除 | 外来にて日帰りポリープ切除が可能です。 |
| CTコロノグラフィ | 大腸を炭酸ガスで膨らませた状態でCT検査を行います。 |
| 注腸造影検査 | バリウムを用いた下部消化管透視検査です。 |
外来診療の対象
がん検診（一次検診）で「要精密検査」となった方や経過観察の方、医療機関から紹介された方、自覚症状がある方に対して、診療・検査・治療を行っています。内視鏡治療が必要な場合は、食道・胃・大腸に対する内視鏡治療を行います。
外科的治療が必要な場合には、がん診療連携拠点病院などの専門の医療機関にご紹介します。
がんドックについて
自覚症状がなく、自身の健康管理のために自主的に検査を希望される方に、日帰りがんドックを行っています。①X線撮影を用いた上部消化管ドック、②上部消化管内視鏡検査を用いた上部内視鏡ドック、③上部及び下部内視鏡を同日に検査可能なプレミアムがんドックを行っています。これまで行ってきたがん検診のノウハウを活かすことにより，診断精度を高く維持することを可能としています、
診療科の特色
消化器内科では、一般外来、精密検査、最先端の内視鏡治療を行っています。当科の特徴は、がんドックや精密検査，外来検査などによる病気の発見から、治療前精密検査、最先端の内視鏡検査及び治療、術後(内視鏡治療、外科手術)経過観察までのトータルサポートをがん拠点病院及び医師会の先生方との緊密な協力体制で行っている点にあります。また、当センターでは，がん発見時の画像や精密検査の画像と切除標本・病理組織との対比を行うことができる施設であり、高い診断精度が維持できる点も特徴の一つです。さらに、がん死亡率の減少のためには、がん検診の精度管理と受診率向上が不可欠です。当科では、精度向上については医療従事者に対して年100回以上の講演や世界初のX線撮影ライブデモなどを行いながら指導し、受診率向上については検診対象者に対して年50回以上の啓発活動を行うことで全国のがん死亡率減少に貢献していることも大きな特徴です。大学や企業と連携して診断機器やソフトの開発を行い、次世代のがん検診センターを目指しています。
診療実績
令和４年度診療実績
上部内視鏡検査 | 4,321人 |
大腸内視鏡検査 | 4,119人 |
令和4年度発見がん数
食道がん | 19件 |
胃がん | 81件 |
大腸がん | 227件 |
令和4年度内視鏡治療
大腸ポリペクトミー（日帰り） | 1,534人 |
入院内視鏡治療 食道 ESD | 4件 |
胃 ESD | 55件 |
大腸ポリペクトミー・EMR | 7件 |
スタッフ
| 職 | 医師名 | 資格・経歴 |
|---|---|---|
| 消化器内科部長 | 吉永 繁高 | 医学博士 |
| 消化器内科医長 | 依光 展和 （よりみつ のぶかず） | 日本内科学会総合内科専門医 |
| 消化器内科医員 | 園田 隆賀 | 日本内科学会認定内科医 |
| 消化器内科医員 | 岸 大輔 (きし だいすけ） | 日本外科学会 |
| 消化器内科医員 | 霧生 信明 (きりう のぶあき） | 日本救急医学会専門医・指導医 |
| 消化器内科医員 | 清水 孝悦 (しみず たかよし） | 日本内科学会認定医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会 日本消化器がん検診学会 日本ヘリコバクター学会認定医 |
| 消化器内科医員 | 中河原 浩史 (なかがわら ひろし) | 日本内科学会総合内科専門医・研修指導医 |
| 消化器内科医員 | 神谷 綾子 | 日本外科学会専門医・指導医 |