研修管理委員長ごあいさつ
駒込病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
当院は下町風情の漂う谷根千(やねせん)地区に隣接する高台に位置しており、繁華街は近くにはなく、落ち着いた雰囲気で診療に取り組める病院です。
都道府県がん診療拠点病院、造血幹細胞移植推進拠点病院、エイズ診療中核拠点病院としての専門各科と、それを支える一般診療各科が充実しており、臨床研修には恵まれた環境と言えます。
昭和53年(1978年)に臨床研修病院に指定されて以来、現在に至るまで臨床研修医の指導教育にあたっております。
経験豊富な各診療科スタッフや先輩レジデントたちが熱心に指導する伝統があり、自然と屋根瓦式教育の形態になっていました。
長い伝統のある臨床研修病院ですが、いくつかの特徴があります。
一つは臨床研修ブログラムを内科と外科の2つに分けているということです。すでに述べたように当院はがん・感染症を中心とした診療を行っており、市中病院ながら大学病院に匹敵する規模の診療を行っております。そのため内科、外科を問わずがんに関する診療科は充実しており多数の科が存在します。初期研修医の間から内科、外科それぞれで十分な研修を受けることができるように、臨床研修プログラムを2つに分けました。
もう一つは専門科が充実しているため、初期臨床研修終了後、そのまま院内で専門研修に進み、さらにサブスペシャリティと縦に繋がる研修ができるということもあげられます。実際に院内では当院初期臨床研修を経験したスタッフも沢山います。
さらには、積極的に学会発表も行うようにしてもらっています。指導医からの熱心な指導により優秀賞を受賞するような発表も行われますし、その延長で英文論文化まで到達できた研修医もいます。
臨床研修上の必須科目を院内で研修ができない診療科もあり、他院に出向く必要があるのは事実ですが、2年間の研修期間で当院以外の経験も積めることはプラスに考えてもいいでしょう。
患者さんから多くのことを学び、じっくり考察して診療に結び付ける態度を身に着けていただきたいと思います。意欲のある皆さんを心からお待ちしております。
研修管理委員長
瀬戸口 京吾