駒込病院・放射線治療部の診療の特色
当院で開催されるほとんどの臓器のキャンサーボード(それぞれの癌の診療に携わる各科医師、職員が集まり、治療の方針を決める会議)に所属しています。各診療部門との連携をとりながら、個々の患者さんの病態に合わせて治療方針を決定しています。治療を受ける患者さんにより精度の高い放射線治療を受けていただくべく、2013年には3台の高精度放射線治療機器を整備し、IMRT(強度変調放射線治療)、IGRT(画像誘導放射線治療)、動体追尾技術を利用した高精度治療に積極的に取り組んでいます。
もちろん技術やハードウエアだけでなく、根拠に基づく診療(EBM)の原則を大切にし、新しい医学知見の治療への早期の適応に努めています。
高精度治療を支える、医学物理士の治療の品質管理や、看護師、診療放射線技師の毎日の診察による副作用の確認など、安全管理活動にも取り組んでいます。「安全への取り組み」のページもあわせてご覧ください。
当科で治療を行っている主な疾患は以下の通りです。いずれも当科単独で診療を行うことはありません、まずは各診療科でそれぞれの疾患の診断をつけていただき、方針をよく相談してから治療を行っています。治療開始後も各科との先生と連携して診療を行っています。
- 脳腫瘍(グリオーマ、リンパ腫、転移性脳腫瘍(脳転移))
- 頭頚部腫瘍(上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌、喉頭癌、鼻腔癌、耳下腺腫瘍など)
- 甲状腺癌
- 乳癌
- 肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍(肺転移)
- 食道癌
- 直腸癌、肛門癌
- 肝細胞癌、転移性肝腫瘍(肝転移)
- 膵癌
- 膀胱癌
- 前立腺癌
- 婦人科癌(子宮頸癌)
- 骨軟部腫瘍
- 皮膚腫瘍
- 血液腫瘍
- 症状緩和治療(骨転移、痛み、出血)
- 良性疾患(皮膚のケロイド、バセドウ眼症)など
- その他特殊治療(RI内用療法等)
2021年7月更新