脳転移
都立駒込病院では、脳転移に対して定位放射線治療を行っています。
(狭い範囲に放射線を照射することからピンポイント照射とも表現されます)
従来より使用していた定位放射線治療専用機サイバーナイフに加え、TrueBeamの導入に伴い複数個の脳転移に対して同時に照射が可能なHyperArcシステムの導入をいたしました。
治療の目安
癌の脳転移
- 原則1~5個(場合によっては10個まで), 1個3cm以内
(個数や腫瘍径の上限は、個別に検討して決定します) - 1時間動かずに横になれる
治療の流れ
治療効果
照射した腫瘍は高い確率で縮小が期待できます。
副作用
急性期:照射期間中~直後
脳のむくみ(頭痛、吐き気)
痙攣、意識障害…5%程度
脳出血…まれ
晩期:治療数ヶ月~数年後
脳壊死…まれ
(強い脳のむくみ、神経障害、痙攣、意識障害など)
2023年4月更新 田口健太郎/伊藤 慶