特色
当院は、診療所等では対応困難で、かつ都民の要望が強い周産期医療、小児医療、救急医療、災害医療及び障害者医療を重点医療とし、高度専門医療を提供しています。さらに、地域医療機関からの紹介に基づいた紹介予約制をとっており、高額医療機器の共同利用なども含め、地域医療機関との連携の推進を図っています。
重点医療の推進
周産期医療
総合周産期母子医療センターとして母体搬送を積極的に受け入れるとともに、M-FICUを活用したハイリスク妊婦に対する医療及びNICUを必要とする新生児への高度な医療を提供しています。
小児医療
小児初期救急事業と連携して、二次の小児救急患者に対応しています。また、重症心身障害児(者)の在宅医療への移行を積極的に支援しています。
救急医療
総合診療基盤を生かし、小児や高齢者、難病患者や障害者を中心とした救急患者に対応しています。二次救急医療機関として「断らない救急」を目指し、救急診療科を中心に全科で協力して、積極的に救急患者を受け入れています。
災害医療
豊島区唯一の災害拠点病院として、災害時に重症者や専門的な治療を必要とする患者を受け入れます。また医療救護所などへ医療救護班を派遣し、トリアージや傷病者の治療にあたります。
児童精神科外来
15歳以下(中学3年生まで)の子どものこころに関わる様々な問題を対象に診療を行います。デイケア部門では、発達のかたよりをもつ未就学児(年少以上)と小学生に対して、グループによる療育指導を行っています。
障害者医療
障害者に係わる疾患のうち、診療所等では対応が困難な一般合併症について専門的医療を提供しています。また、入院対応も含め、障害者の歯科治療を行っています。
地域医療連携の推進
当院では、地域医療機関では対応が困難な高度専門医療を、地域医療機関との協力のもとに行っており、救急で来院される患者さん以外は、医療機関からの紹介状と電話予約をして頂くよう、お願いしています。また、患者さんの症状が安定または軽快して、当院での治療が一段落した段階で、紹介していただいた医療機関へ戻って経過を見て頂いたり(返送)、適切な地域医療機関に逆に紹介したり(逆紹介)するなどの体制をとっています。詳しくは「地域医療連携」のページをご覧ください。
紹介予約制の実施
地域医療機関との連携を図るため、診療所等からの紹介に基づいた紹介予約制を実施しています。
返送・逆紹介の実施
患者さんの病状が安定した場合には、当院から紹介元への返送、又は適切な医療機関への紹介(逆紹介)を行っています。
地区医師会との連携
当院は連携医療機関登録制度を設け、近隣の豊島区、文京区、北区以外にも板橋区、練馬区、中野区をはじめ多くの医療機関と広域連携を推進しています。
研修会等の実施
地域の医療機関の医師・歯科医師及び薬剤師を対象に、医療に関する生涯学習の場として、あるいは情報提供・情報交換の場として、医療連携懇談会、研修会、症例検討会等を定期的に開催しています。
生活習慣病センター
様々な診療科が関係する生活習慣病の治療を、生活習慣病治療センター連携枠としてワンストップで提供しています。初診から検査・教育指導・治療、総合評価を行い、確実な返送を目指します。
患者・地域サポートセンター
大塚病院では様々な相談窓口を設置しています。
- ソーシャルワーカー、心理部門
- 看護支援
- 地域連携
- 入院サポート
- お薬相談
- 栄養・食事相談
- 患者の声相談窓口
患者サービスの向上
- 親切で信頼される対応とインフォームド・コンセントに基づく医療の提供
- 各種相談に対する積極的な対応
- 適時適温給食の提供
- 院内コンサートの実施や、安全で快適な療養環境の提供
などを通じて、常に患者サービスの向上に努めています。