児童精神科

診療科のご案内

外来部門

こどものこころにかかわる様々な問題を対象に診察を行います(例:ADHDや自閉スペクトラム症のような発達の偏りや遅れ、不登校・ひきこもり、強いこだわり、落ち着きのなさ、過度の不安やうつ、など)。身体疾患(起立性調節障害などの心身症圏)の治療は行っておりません。 
対象は初診・再診ともに3歳から15歳以下(中学卒業まで)で、診療継続中に年齢が超過した場合や、入院が必要になった場合は、他院等にご紹介します。

デイケア部門

外来部門に通院されている未就学児(年少以上)と小学生年齢で、発達の偏りがあり、知的な遅れをともなわないお子さんを対象としたグループによる療育指導を行っています。指導は、お子さんが言葉によるやり取りが十分に可能であることが条件となっています。 
利用の可否は、診察の上で判断しますが、サービスを提供できる人数に限りがあるため、すぐには利用開始が難しいことがあります。
*すでに他の医療機関に通院されており、当科に療育指導のみを希望される場合は、その旨を事前にお伝え下さい(療育期間中、一時的に当科に転医していただくことになります)。

スタッフ紹介

氏名資格専門分野
武井 仁
たけい ひとし
(医長)
厚生労働省精神保健指定医児童青年精神医学
久保田 康介
くぼた こうすけ
(医員)
児童青年精神医学
及川 奈央
おいかわ なお
(非常勤医員)
日本小児科学会小児科専門医・指導医児童青年精神医学
鈴村 俊介
すずむら しゅんすけ
(非常勤医員)
厚生労働省精神保健指定医児童青年精神医学
三友 聡美
みとも さとみ
(非常勤医員)
日本小児科学会小児科専門医・指導医児童青年精神医学

専門分野・特色

  1. 医師、看護師のほか、作業療法士、公認心理師、ソーシャルワーカー、保育士など専門スタッフによるチーム医療を行ないます。
  2. 当院他科と同じく紹介予約制により診療を行ないます。児童精神科では医師が記載したものに限り、医療機関以外の教育機関、児童相談所、保健福祉センター、療育機関などからの紹介も受け入れています。
  3. 通院中のお子さんの親御さんを対象とする家族講座やペアレントトレーニングプログラムを随時開催しています。

*後期の家族講座の日程は下記よりご確認ください。

後期家族講座予定(PDF 290.8KB)

当科をはじめて受診される方へ

*児童精神科のご案内 
 リーフレットを下記よりご確認下さい。

児童精神科リーフレット(PDF 351.6KB)

*療育指導のご案内  
 下記よりご確認下さい。

幼児対象の療育指導(PDF 267.6KB)小学生対象の療育指導(PDF 136.4KB)

*当科初診予約受付開始日程  
 下記よりご確認下さい。

児童精神科 初診予約受付開始日程表(PDF 21.6KB)

*初診までにご用意いただくもの
●保険証
*その他医療助成制度をご利用の方は、各医療証・医療券も合わせてご持参ください。
●当院の診察券(お持ちの方のみ)
●紹介状
●「心理検査・発達検査」の結果報告書のコピー(他の機関で受けたことがある方のみ)
●問診票(記入を済ませてお持ちください)

*問診票は下記よりダウンロードいただき、必要事項をご記入の上ご持参ください。

*受診当日は必ず、お子さん本人と保護者の方がいらして下さい(お子さんのみ、あるいは保護者の方のみの初診は受け付けておりません)。

児童精神科 外来初診時問診票(PDF 563.3KB)

  児童精神科は外来別館になります。直接、外来別館にお越しください。

児童精神科の場所

お問い合わせの多いご質問について、以下にまとめました

*入院して治療を受けられますか?
 当院には児童精神科病床がないため、入院治療は行っておりません。小児科病棟での入院治療も行っておりません。
*初診の際、親だけでも良いですか?
 お子さん本人がいらっしゃらないと実際の様子がわからないため、診断などが行えません。初診の際は必ずお子さんをお連れ下さい。
*希望すれば心理検査を受けられますか?
 心理検査は医師が診察し、医療的に必要と判断した場合のみ実施します。また令和5年5月より心理検査報告書の作成に文書料1500円(自費・保険適応外)のご負担をお願いしています。学校など教育機関等からの依頼にもとづく検査は行っておりません。予約状況によっては、検査の実施と結果の説明まで数ヶ月お待たせすることもあります。 ご理解をお願いいたします。
*知人からカウンセリングを勧められました。カウンセリングは受けられますか?
 当科ではお子さんや保護者の方に対する心理カウンセリングは提供しておりません。
 家族療法も行っておりません。ご理解をお願いいたします。
*受診せずに療育のみを受けることはできますか?
 当科の療育は医療保険を用いたサービスのため、通院中のお子さんのみ利用可能です。
*子どもが通院せずにペアレントトレーニングだけを利用できますか?
 当科に定期的に通院されているお子さんの親御さんを対象としたプログラムです。ペアレントトレーニングのみを利用することはできません。
*子どもが通院せずに家族講座を聞きに行くことはできますか?

 当科に定期的に通院されているお子さんのご家族を対象としたプログラムです。通院されていない方が家族講座のみを利用することはできません。
*すぐに診断書を書いてもらえますか?
 特に初診の方の場合、診断の確定まで時間を要するため、シンプルな診断書でも即日の発行は困難な場合が多いとお考え下さい。
 特別児童扶養手当や精神障害者保健福祉手帳の申請の際は、診断書作成に相応のお時間を頂いています(精神障害者保健福祉手帳の申請には精神科医療機関に6ヶ月以上の受診を継続していることが条件となります)。
 療育手帳(愛の手帳)の申請は児童相談所が窓口となります。居住される地域を管轄する児童相談所にご相談ください。

*教育・福祉関係者の方へのお願い
[1]当科ではセカンドオピニオンは行っておらず、他の児童精神科や発達小児科などの専門機関との併診はお受けいたしかねます。当科への受診をおすすめいただくお子さんがすでに他の機関に通院中の場合は転院していただくことになりますので、前もって必ず通院先の主治医に相談されるよう保護者にお話しください。
[2]すべての心理検査は医療の観点から医師が必要と判断した場合のみ行います。心理検査の予約枠の都合上、受診された方全員に対して一律に検査を行うことはしていません。就学相談など教育・福祉現場での使用を目的としたWISCなど心理検査の希望にお応えすることは難しい現状ですので、地域の教育センターなどへのご相談をお願いします。
[3]投薬や療育は医師の診察の上で適応があれば行います。お子さんやご家族が不安に感じることも多いため、受診前に治療に関わるお話はしないよう配慮をお願いします。

診療実績

代表的な疾病(初診患者人数)
項目令和元年度
(人)
令和2年度
(人)
令和3年度
(人)
令和4年度
(人)
令和5年度
(人)
自閉症スペクトラム障害(F84)13210810058118
注意欠如多動性障害(F90)5158

106

6490
学習障害(F81)109211426

その他

 6ヶ月以上当科を受診していない場合は、新規の初診扱いとさせていただきます。すでに他院に転医された場合も、同様に新規の初診扱いとさせていただきます。お手数ですが、あらためて初診予約をお取り下さい。

*ご不明な点は、児童精神科相談員までお問い合わせ下さい。
03-3941-3211 (代)

療育でのやり方を、家庭や園・学校でも取り入れてみましょう  

●手順表の作り方
生活の中で毎日繰り返す作業が進まない場面があった時、「何を」「どの順番で」「どんな風に」「終わったら何をするのか」をお子さんがわかっていないことがあります。手順を視覚的に示すという環境の設定を適切に行えると、お子さんが見通しをもって行動することができます。以下に『手順表』の例を示しました。参考にしてください。

手順表の例(PDF 414KB)実際に手順表を作って、使ってみましょう(PDF 427.4KB)みんな知りたい!Q&A(PDF 317.9KB)