人間は二足歩行が可能となり、自由になった前足が上肢*となり様々な作業が可能になりました。上肢が自由に使えることは、人間が人間らしく生きるために、必須の条件とも言えます。上肢に問題が生じると、脊椎や下肢*の問題のように歩けなくなることはありませんが、日々の生活にとても困ります。
上肢には、症状として、痛い・しびれている・動かせない(力が弱い)など、様々な問題が起こります。その原因としては、骨折、靭帯損傷、腱断裂、神経・血管損傷などの怪我、変形性関節症や肩腱板断裂など年を重ねるにつれて起こる変性疾患、手根管症候群・肘部管症候群などの末梢神経の圧迫、野球肩・肘などのスポーツによる障害、など様々です。
症状の原因をつきとめてから、基本的には、手術以外の保存療法(リハビリ、投薬、注射)を行います。保存療法で、解決が困難な場合には、手術を行うこともあります。上肢に関する疾患の治療は、リハビリが要です。手術を行うこととなっても、手術そのものはもちろんですが、手術後のリハビリが重要です。当院では、上肢専門の整形外科医と経験豊富なリハビリ科の作業療法士が連携をとり、患者様自身にも積極的にリハビリを行って頂くことで、一緒に問題を解決していきます。
上肢に関する問題で、お困りの際は、ぜひご相談ください。
* 肩から指先までを「上肢」といいます。股関節から足先までを、「下肢」といいます。
対象疾患
- 肩関節周囲炎、肩腱板断裂、反復性肩関節脱臼
- 変形性関節症(肩~肘~手指)、関節リウマチ(肩・肘・手関節・手指)
- 肘部管症候群、手根管症候群、ばね指、テニス肘、野球肘
- TFCC損傷、尺骨突き上げ症候群
- 上肢の骨折、伸筋腱・屈筋腱断裂、神経・血管損傷
など様々な疾患があり、記載しきれませんが、各種疾患に対応します。
対応可能な手術
人工関節置換術(肩関節・肘関節・手指)、
関節鏡視下手術(肩:腱板断裂、反復性肩関節脱臼、肘:テニス肘、遊離体、手関節:TFCC損傷)
腱移行、腱移植、神経剥離
など、様々な解決法があります。
骨折(特に小児)や神経・血管・腱損傷など、急を要する外傷に関しては、随時対応致しますので、そのような症例で、お困りの際はご相談いただけたら幸いです。
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担当医師 | 整形外科医長 鈴木 志郎 |
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