思春期・青年期医療

ボックリーヌ(思春期・青年期医療)のページへようこそ

ボックリーヌ
ボックリーヌとは、松沢病院にたくさんある松ボックリの妖精で、思春期・青年期医療のマスコットです。一人称のぼく、女の子的なリーヌに由来し、ひとりひとりの主体性とありのままを大切にするという意味が込められています。

思春期の若者のこころの健康についての専門外来

思春期の若者のこころの健康についての専門外来では、ゲーム行動症・スマートフォン依存、昼夜逆転、不登校、ひきこもり、うつ、不安、摂食障害、発達障害など、こころの不調を幅広く受け入れています。特に初診は十分に時間をかけて行います。そして、心理検査・身体検査を組み合わせながら、多面的に評価、診断を行っています。そのうえで個別の治療目標を提案して、患者さんの抱える問題が少しでも解決に向かうように援助します。また家庭や学校、保健福祉機関とも連携し、患者さんを支える環境づくりにも取り組んでいます。

松沢病院は、どなたでも受診できます

受診の際、こちらの問診票に記入をお願いしています。
【ご本人用】思春期専門外来問診票(PDF 620.3KB)
【ご家族用】思春期専門外来問診票(PDF 568.7KB)
あらかじめ、印刷、記入していただくと、診察まで、よりスムーズに進みます。

初めて外来を受診される方は精神科外来をご覧ください。

当院では治験も行っています。「治験」ってなんですか?をご覧ください

入院のご案内

思春期・青年期病棟では、緊急入院から評価入院、休息入院まで、様々な目的の入院に対応しています。年齢や発達段階に応じた診療・支援が受けられるよう、入院環境にも配慮し、多職種による様々な支援を行っています。

<1日の流れ>

6:00点灯12:30昼のお薬
7:00朝食・モーニングケア14:00入浴・プログラムなど
7:30朝のお薬17:00夕のミーティング
9:00朝のミーティング18:00夕食
9:30検温・回診(月、木)18:30夕のお薬
10:00入浴・プログラムなど20:00寝る前のお薬・イブニングケア
12:00昼食22:00消灯

<週間予定>

曜日
午前

●回診

●売店注文

●入浴:男性
  • ●入浴:女性
    ●売店注文
    ●シーツ交換(女性)
  • ●回診
  • たんぽっぽ(第1~4)
  • たんぽっぽ(第1~4)
  • ●売店注文
午後●ひまわり
  • 自分パスポート講座(第2,4)
  • SST(第1,3)
  • ●入浴:男性
  • ●シーツ交換(男性)
●入浴:女性

※作業療法は、平日午前午後それぞれに、多彩なプログラムが用意されています。

<自分パスポートの作成>

自分パスポートとは、看護師、医師、ソーシャルワーカーなどのスタッフと相談しながら作成するノートです。自分が、どんな時に調子が良くて、どんな時に調子が悪いのかなど「自分の特徴を知り」、うまく対処できるようにすることが目的です。退院後に周囲の人(家族、学校の先生、その他サポートしてくれる人)と一緒に見返すことで、自分が困ったときに助けを得られやすくなります。入院中に自分パスポートの作成をして、退院後の生活に備え、心や体が安定した状態を保てるようにします。
自分パスポート講座では、自分パスポートとはどんなものなのか、目的や作成の方法など、他の入院患者さんと一緒に楽しく学べる勉強会を行っています。

<心理教育プログラム>:たんぽっぽプログラム

たんぽっぽプロブラムとは、症状や、薬の知識、ストレス対処法、毎日の過ごし方についての勉強会です。
医師・看護師・薬剤師・心理士・精神保健福祉士と一緒に知識を共有し、症状や薬、ストレスと上手に付き合う方法、活動と休息について考えることを目的として行っています。

<ボックリーヌノート>

入院中に看護師と行う交換ノートです。自分のことを会話で上手に伝えられなかったり、話しにくかったことをノートに書いてください。会話とは違ったコミュニケーションを図ることで、新たな自己表現の方法を知ることができます。

<SST>:Social Skills Training(ソーシャルスキルトレーニング)

SSTは社会生活技能訓練のことで、「出来ること」を増やして、より生活しやすくなることを目的としています。人間関係、コミュニケーション、集団行動、自己コントロール、問題解決など学校や職場ではたくさんのスキルが求められます。SSTでは1つずつ順序だてて身につける機会を提供し、「ひとりひとり違った自分なりの対処法」をみつけていきます。

<ひまわり>

体育館や病棟内で行う作業療法です。体育館での運動や、病棟内で創作活動を行う中で、人との交流の仕方や社会的スキルを学び、こころと体の活性化を目指します。

<作業療法>

作業活動を通じて生活のリズムを整える、興味のもてる活動を発見する、社会的・対人的スキルを獲得するなどの援助をしています。広範囲のご希望に応えるため、多彩な活動内容と形式を提供しています。
例えば、パソコン、創作、スポーツ、調理といった様々な活動が選択できます。

<薬剤指導>

退院後の生活に薬の内服は欠かせません。今後も安心して薬を飲み続けていただくため、薬の必要性や効果・副作用をしっかり理解しておく必要があります。薬剤師が個別に対応し、薬について分かりやすく説明します。

<栄養食事指導>

食事や食習慣に関することなど、管理栄養士が分かりやすく説明します。医師または看護師にお申し出ください。必要に応じて心理士による心理検査を行い、病状や特徴の評価を行います。

<心理検査>

必要に応じて心理士による心理検査を行い、病状や特徴の評価を行います。

思春期・青年期のあなたへ

注目情報Q1

(こんなときどうしたら?)
あなたが疲れてしまって、とにかく休みたい気持ちや、ときには死にたい気持ちが出てきてつらいとき。

A1

もしあなたにまだ少し元気があるなら。
周りの人と話をしてつらさを分かち合うと、こころが軽くなります。
ちょっとした運動はこころの安定につながります。
家の中では自粛しないで、好きな音楽、推しの動画や大好きなお洒落(しゃれ)を楽しんでください。
こころとからだを動かして気分を変える工夫をしてみましょう。

注目情報Q2

食事やダイエットに関する悩みについても相談できますか?

A2

思春期・青年期には自分の体形や容姿に関心が向くのは自然なことです。
スポーツに専念している人は、体重管理にも敏感になるかもしれません。
過度なダイエットが続くと「摂食障害」になる人もいます。
思春期は体づくりにも大事な時期ですので、早めに相談に来てください。

思春期・青年期の人からこころの相談を受けた方へ

注目情報Q3

(こんなときどうしたら?)
若い人から命に関わるような、こころの相談を受けたとき。

A3

命に関わる相談を受けたとき、ひとりだけでは適切な対応は難しいものです。必ず複数の方で相談して下さい。

ボックリーヌ

思春期・青年期のこころのケアで大切なこと

  • 孤立しない/させない、抱え込まない、他人の力を借りる
  • つらさ、病気や障害、特性を理解する
  • 長い目で本人の成長を見守り、応援する
  • 症状の波に過剰反応しない、一喜一憂しない
  • 甘えを助長しない、反抗だけがテーマにならないようにする
  • 症状に巻き込まれない、放っておくことが大切なこともある
  • 病気や障害があっても、社会的責任や義務を求める(例:暴言暴力を容認しない など)
  • 本人の努力を言葉にして評価する
  • できているところに目を向けるような言葉かけをする
  • 本人の意思や自主性を尊重する
  • 尊重されること、排除されないことをメッセージとして伝える
  • 夢や冒険も大切にする

ボックリーヌ・ファミリーサポートプログラム

デイケア(ボックリーヌ)