診療内容
泌尿器科は、都立清瀬小児病院より引き続き、小児の尿路生殖器系の先天異常・腫瘍および腎不全の外科的治療・排泄管理・成長のサポートを行っております。対象となる臓器・部位は、腎臓・尿管・膀胱・前立腺・精嚢腺・尿道・陰茎・陰嚢・陰核・膣であり、これらの部位の疾患に関して広く取り扱っております。これらの問題のある方に関して、手術的治療のみならずその後の成長にあわせて問題が出現しないか診察していく体制を取っており、新生児期から成人まで包括的に小児外科・小児内分泌科・小児精神科・WOCナース・家族支援部門などの関係他科や部門と連携しながら治療にあたっております。お子さんが小児期から思春期・成人後も身体的・精神的な問題を軽減できるようにサポートすること目指しています。
尿路・陰部の手術後の成長に伴う問題のサポートのみならず、二分脊椎症のような神経因性膀胱・膀胱機能異常患児に対する排泄管理を行っております。また、性分化疾患・外陰部異常患児に対する外陰部形成手術(陰茎・陰核形成、陰嚢・陰唇形成、膣形成)、慢性腎不全患児に対する腎移植(臓器移植科として)も行っております。
<<当科で行っている先進医療について>>
小児の神経因性排尿筋過活動による膀胱機能障害に対するポツリヌス毒素の膀胱内局所注入療法の第1相試験(PDF 266.2KB)
こんな症状のお子さんが対象です
腎・尿管関連
水腎症、腎盂尿管移行部狭窄、重複腎盂尿管、多嚢胞性異形成腎、腎・尿管結石、 膀胱尿管逆流症、巨大尿管症、膀胱尿管移行部狭窄、尿管異所開口、尿管瘤
膀胱・尿道関連
神経因性膀胱(二分脊椎症等)、膀胱憩室、尿膜管遺残、 総排泄腔遺残、総排泄腔(膀胱)外反症、後部(前部)尿道弁、尿道狭窄、尿道外傷(損傷)、昼間尿失禁、遺尿症、夜尿症
陰部・生殖器関連
尿道下裂、尿道上裂、埋没陰茎、先天的陰茎異常、停留(移動性)精巣、精巣腫瘍、精索静脈瘤、包茎、鎖膣(膣閉鎖)、膣無形成、性分化疾患(混合性性腺異形成、先天性副腎過形成、半陰陽、性染色体異常・性ホルモン異常症等)
腫瘍関連
腎腫瘍(ウィルムス腫瘍等)、膀胱腫瘍(膀胱横紋筋肉腫等)、精巣腫瘍
注:当院では乳幼児期の陰嚢水腫は外科で診察いたします。
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症状より
「尿路感染を繰り返している」「腎臓がはれている」「腎臓の形がおかしい」「尿管が拡張している」「尿が持続的に漏れる」「昼間の尿失禁が治らない」「おしっこの出し方がおかしい(おかしくなった)」「おちんちんの形がおかしい」「おちんちんが小さい」「陰部の形がおかしい」「膣が見えない」「膣の形態がおかしい」「おちんちんの袋が腫れてきた」「性別がわかりづらい」