患者さんへのメッセージ
私たちは婦人科がん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん)の専門家です。たまほくでは毎年200名以上の婦人科がんや良性腫瘍(筋腫など)の手術を行っています。
また、令和6年5月からは妊娠初期(妊娠12週未満)の妊婦関連疾患の診療を行っています。
施設の都合上、分娩を行わないため、妊婦の診断、妊婦検診はできませんが、子宮外妊娠や悪阻入院などに対応し、妊婦さんの安心・安全をお手伝いしてまいります。
子宮と卵巣について
さて、女性の骨盤には、ラ・フランス(洋ナシ)を逆さまにしたような形の子宮と、その左右に小粒のいちごのような卵巣があります。ラ・フランスなら軸の方、膣につながる細い部分が子宮頸部で、ここにできるのが子宮頸がんです。反対の膨らんでいる方、胎児が育つ場所が子宮体部で、ここにできるのが子宮体がんです。
子宮頸がんとは?
若い女性で最も多いがんです。早期がんなら治療後も妊娠出産できる妊よう能温存手術が可能で、たまほくでも多数行っています。進行がんは手術、放射線、抗がん剤を組み合わせで治療しています。
子宮頸がんワクチンとは?
唯一、子宮頸がんはワクチンで予防できます。世界中がワクチン接種と検診で子宮頸がんの撲滅に向かっています。特にお母さん世代の子宮頸がん患者さんはお子様を守りたいと強く願っていらっしゃいます。2023年10月に東村山市で行った講演のスライドもお示ししてワクチンのご心配にお答えしますので、遠慮なくご質問ください。
閉経後の出血はすぐ産婦人科へ
子宮体がんを疑うサインです。閉経前でも異常な出血(生理らしくない断続的な出血等)のときは、すぐ産婦人科へ。早期に見つかれば治りやすいがんです。40才以下の早期がんなら妊よう能温存の内服治療も行っています。