リウマチ膠原病科

リウマチ膠原病科

(1)都立墨東病院リウマチ膠原病科のご案内

昭和46年に当院にリウマチ科が設置されて以来、基幹病院の専門科として、関節リウマチや全身性エリテマトーデスをはじめとする膠原病全般、骨粗鬆症の専門的診療を行っています。当科はリウマチ専門医療機関の中でも、内科系ではリウマチ膠原病領域の救急・重症・難治性患者さんの診療、外科系では手術が必要な関節リウマチ患者さんの関節手術件数が多いこと(都内第3位)を特色としております。

当科内科系の特徴

  1. リウマチ・膠原病における高い専門性と質の高い医療の提供
  2. リウマチ膠原病における救急、急性期重症患者さんに対する、丁寧な診察、速やかかつ的確な評価・診断・治療の提供
  3. 早期関節炎患者さんの的確な診断と適切な治療
  4. 妊娠・授乳中のリウマチ膠原病患者さんの診療(産科・新生児科と協調)

詳細につきましては、下記リウマチ膠原病科(内科系)のサイトへ進み、ご参照願います。

当科外科系の特徴

  1. 関節リウマチに対する高い専門性と質の高い医療の提供
  2. 変形した関節に対する的確な手術療法の提供
  3. 上記1)と2)合わせることにより、より高いQOL(生活の質)の提供

詳細につきましては、下記リウマチ膠原病科(外科系)のサイトへ進み、ご参照願います。

(2) 内科系・外科系の診療上の主な共通点と相違点

内科系外科系
関節リウマチの診断と薬物治療
脊椎関節炎を含む関節炎診療全般
骨粗鬆症診療
自己免疫疾患(膠原病)肩~足首までの人工関節手術
自己炎症性疾患全般の診療手・足の変形矯正手術
感染症や薬物治療にかかわる化膿性関節炎に対するデブリドマン
有害事象などの診療など滑膜生検など

(3)内科系と外科系が一緒に診療することの利点

上述のとおり、関節リウマチの薬物治療は内科系・外科系医師ともに行っています。当科では内科系と外科系の垣根がなく、担当医師が内科系でも外科系でも必要に応じて他方の医師の診療が受けることができ、関節リウマチ患者さんのトータル・ケアに適していると考えられます。こうした経験を通じて、内科系医師の場合は外科系診療の理解が、外科系医師の場合は内科系診療の理解がお互いに向上しています。こうした診療スタイルが行える病院は、リウマチ専門医療機関の中でも東京都立多摩総合医療センター、国立病院機構相模原病院、同大阪南病院、新潟県立リウマチセンターなど、全国的にも限られています。

  1. 担当が内科系医師の場合
    関節破壊・変形が進行した患者さんの場合、手術適応について外科系医師による診療を遅滞なく行うことができます。また、自助具を含む日常生活上の指導や装具療法についても相談が可能です。
    その他、適宜患者さんの外傷、変形性関節症、圧迫骨折、大腿骨頭壊死について外科系医師に速やかに相談できます。
  2. 担当が外科系医師の場合
    関節リウマチの関節外病変、抗リウマチ薬によるによる有害事象、その他内科的合併症について、速やかに内科系医師の診療が可能です。

(4)墨東リウマチ科便り

当科では患者さんや地域の診療所・クリニックの先生方を対象として、「墨東リウマチ膠原病科便り」を定期的に発行しています。少しでも皆さまのお役に立つことができれば幸いです。

2024年12月10日 最終更新