- 概要
- 機能温存のための覚醒下手術
- 脳腫瘍の遺伝子診断による個別化医療
- 機能温存を図った放射線治療
- 神経膠腫(グリオーマ)について
- 転移性脳腫瘍について
- 悪性リンパ腫について(悪性リンパ腫とは)
- 脳神経外科 - 当科の手術実績
- 脳神経外科 - 当科の論文実績
- 脳神経外科 - 医師紹介
- 脳神経外科 - 外来予定表
- 日本脳神経外科学会データベース研究事業について
患者さんへのメッセージ
脳腫瘍の手術は、以前のように脳の機能を犠牲にしながら摘出する時代から、機能を温存しながら手術する時代へと変わっています。例えば当院で多く治療されているグリオーマは、手術による摘出が基本です。当院では、覚醒下手術を行うことで脳機能を温存しながら、可能な限り多くの腫瘍を摘出することを心がけています。覚醒下手術とは、手術中に麻酔から覚醒させ、症状を実際に確認しながら腫瘍摘出を進めることで、機能温存を図る手術方法です。手術で悪くなる可能性のある症状を術中に正確に確認できるため、症状が悪くならない範囲で可能な限り腫瘍を摘出することが可能となります。当院では、これまで500 件以上の覚醒下手術を行なっており、安全に脳腫瘍を手術する方法を確立してきました。また、術後の放射線治療や化学療法と組み合わせて、患者さんの生活の質と治療効果を共に最大限にすることを目指しています。脳腫瘍の治療に関しては、その他にも様々な技術を駆使して長年やってきておりますので、当院での治療を選択肢の一つとして考えていただければ幸いです。