皮膚科

皮膚科

墨東病院にかかるすべての皮膚科患者さんに笑顔を取り戻す医療を提供します。
医療連携などにより、東京都区東部医療圏に住む皮膚科患者さんと医療機関で働く皆さんが笑顔を取り戻せる医療環境を作ります。

診療内容

皮膚症状を呈する疾患全般にわたって診断治療を行います。
病院という施設を利用して、臓器から発生する皮膚症状の診断を対応しています。
動脈硬化症、静脈瘤などの血流障害による潰瘍・壊疽の診断治療を行っています。
蜂窩織炎、帯状疱疹などの皮膚軟部感染症の診断治療を行っています。

主な疾患

アレルギー性皮膚疾患

アトピー性皮膚炎、貨幣状湿疹などを中心に診療しています。原因検索として、職業、金属、歯科金属のアレルギー、食生活などを含めた生活習慣に関してパッチテストなどで原因を究明するとともに、慢性扁桃炎、歯根尖部膿瘍などfocal infectionに関しては耳鼻咽喉科、歯科と協力し原因を究明しています。

結節性痒疹、多形慢性痒疹

病巣感染や癌のデルマドロームと言われる疾患の診断治療を行っています。

蕁麻疹

難治性慢性蕁麻疹の治療。急性の蕁麻疹、特にアナフィラキシーショックを含め救命救急センターと連携し対応しています。

薬疹

薬疹の原因検索を行うとともに、アナフィラキシーショック、粘膜皮膚眼症候群(Stevens-Johnson型)、 中毒性皮膚壊死解離症(TEN)などの重症型薬疹の治療を行っています。また、過去に薬疹の既往のある患者さんの使用薬剤の検索も行っています。

膠原病、血管炎

皮膚症状を伴う皮膚筋炎、汎発生強皮症、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデスなどの膠原病及びアナフィラクトイド紫斑病、結節性多発血管炎など血清学的に診断の困難な疾患の診断及び治療をリウマチ膠原病科と協力して行っています。

感染症

伝染性膿痂疹、帯状疱疹、皮膚真菌症はもちろん、小児のブドウ球菌性皮膚熱傷様症候群、カポジ水痘様発疹症や麻疹、水痘、風疹、伝染性単核球症など小児科・感染症内科と協力して診療を行っています。また、壊死性筋膜炎、ガス壊疽などの皮膚軟部重症感染についても整形外科、救命救急センターと協力して診療しています。

熱傷

15%未満の2、3度熱傷に対してはご一報頂ければ、直ちに対処しています。広範囲熱傷、気道熱傷に対しては救命救急センターと協力し対処しています。

腫瘍

良性、悪性腫瘍とも診断及び治療を行っています。一部の化学療法を必要とする進行癌に関しては病床数の関係で、連携病院と協力して行っています。

下肢静脈瘤

エコー、CTなどによる診断を行い、整容的にも美しい血管内焼灼術・硬化療法を目指しています。

下腿潰瘍・壊疽

動脈硬化症・下肢静脈瘤・深部静脈の障害、糖尿病などを原因とする潰瘍の診断治療を行っています。

特色

手術

墨田、江東、江戸川150万人の人口を有する区東部医療圏の中で、重症及び外科的手術を担っているのが墨東病院皮膚科です。皮膚癌を含めた皮膚腫瘍だけでなく、皮膚軟部重症感染、壊疽、難治性潰瘍など種々の手術を行っているのが特徴です。

がん医療

区東部医療圏内の皮膚良性腫瘍および皮膚悪性腫瘍の手術を担っています。国立がん研究センター、癌研有明病院の皮膚腫瘍科と協力して、より高度な患者さんのための医療を行っています。

チーム医療

褥瘡対策チーム、医師・看護師・医療秘書などと行う外来カンファレンス、医師・看護師・薬剤師で行う病棟カンファレンス、皮膚科・病理部で行う病理カンファレンスなどよりよい医療を提供するために院内の他職種と連携して展開しています。

地域とのつながり

皮膚科では医療連携を推進しています。3区(墨田区、江東区、江戸川区)のすべての皮膚科医療機関を訪問し、それぞれの患者さんに合った医療機関に紹介できるようにしてきました。今後も患者さんにとって有料で安全な医療を提供できるよう、医療連携を強化していきます。

2023年1月10日 最終更新