整形外科

整形外科

診療内容・特色

整形外科は、運動器に関わる脊椎と四肢の骨関節・靭帯・神経などの病気や外傷を扱う診療科です。地域で必要とされる高度な専門的整形外科治療を提供できるよう、診療の質を高める努力をしています。特に力を入れている分野は、脊椎、股関節および膝関節の人工関節です。また、四肢の骨折やスポーツ外傷、手の病気や骨粗鬆症の検査・治療にも対応しています。

これらの分野において高い専門性を発揮するために、当科の外来は完全予約制・紹介制としております。まずは近隣の整形外科で診断、治療を受けられた上で、より専門的な対応や手術が必要と判断された場合に、ご予約とこれまでの経過が分かる紹介状・検査データの持参をお願い致します。
急な怪我、腰や手足の関節が痛くて動けないなどの緊急事態には、救急診療科と連携しER(救急外来)での診療を行っております。

23区東部地域の中核病院としての役割を果たす所存ですが、人員や入院病床、当科に割り当てられた手術枠に限りがあり、全てのご要望にはお応えできていないのが現状です。多くの方に、安全で質の高い医療を提供するため、手術などの治療終了後で状態が安定している方、あるいは一般的な通院治療を行えばよい方の診療は、近隣の医療機関にて受けて頂く方針としておりますので、ご了承のほどお願い致します。

整形外科で診療している主な病気・手術

脊椎の病気
頚椎症性脊髄症 頚椎症性神経根症 頚椎症性筋萎縮症 後縦靭帯骨化症 頸椎椎間板ヘルニア 腰部脊柱管狭窄症 変形性腰椎症 腰椎椎間板変性症 腰椎分離症 腰椎すべり症 腰椎分離すべり症 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎圧迫骨折 腰椎破裂骨折 骨粗鬆症性椎体骨折 胸髄症 黄色靭帯骨化症 脊椎腫瘍 脊髄腫瘍 脊髄損傷 脊柱変形 透析脊椎症 リウマチ脊椎
脊椎の手術
頚椎: 頚椎拡大術 内視鏡下椎弓切除術 内視鏡下椎間孔拡大術 頚椎後方固定術 後頭骨頚椎後方固定術 人工椎間板手術 頚椎前方固定術
胸腰椎:椎弓切除術 内視鏡下椎弓切除術(MEL) 内視鏡下椎間板切除術(MED) 内視鏡下腰椎後方固定術 前方固定術 前後方同時固定術(XLIF/OLIF) 変形矯正手術
腫瘍: 脊髄腫瘍摘出術 転移性脊椎腫瘍手術
股関節の病気
変形性股関節症 大腿骨頭壊死
股関節の手術
人工股関節全置換術 人工骨頭置換術
膝関節の病気
変形膝関節症 大腿骨内顆骨壊死
膝関節の手術
人工膝関節全置換術 人工膝関節単顆置換術
四肢の骨折

上腕骨骨折 鎖骨骨折 肘関節周囲骨折 前腕・手関節周囲骨折 大腿骨近位部骨折 大腿骨・下腿骨幹部骨折 膝関節周囲骨折 足関節骨折 足部骨折 小児骨折全般 骨端線損傷など

四肢骨折の手術
骨折観血的手術 イリザロフ創外固定法 経皮的鋼線刺入固定術
スポーツ外傷
半月板損傷 前十字靭帯損傷 アキレス腱断裂
スポーツ外傷の手術
関節鏡手術 靭帯再建術 腱縫合
手の病気
腱鞘炎 絞扼性神経障害(手根管症候群・肘部管症候群など) 良性骨軟部腫瘍 CM関節症などの変性疾患
手の手術
手根管開放術 腱鞘切開術 腱・神経移行術 骨軟部腫瘍(良性)切除

骨粗鬆症

(注)肩の病気(肩関節疾患)と骨や筋肉などにできる腫瘍(骨軟部腫瘍)の治療は、当科に肩関節および骨軟部腫瘍専門医がいないため、手術治療が必要と判断された方については、他の専門的治療が受けられる施設へご紹介させていただく場合がございます。
(注)なかなか治らない骨折(偽関節)や曲がって治ってしまった骨折(骨折後変形癒合)、こども特有の病気(小児整形外科疾患)の治療や手術も行っています。 

地域とのつながり

地域の診療所・病院との連絡・連携を密にし、各医療機関の情報を集め、病状にあった最良の治療法を提供しています。当院は急性期病院であるため、急性期の治療を主に行い、手術以外の保存治療は医療連携を通じて適切な医療機関をご紹介しています。

高齢者に多い大腿骨頚部骨折では、手術後のリハビリテーションが遅れがちになるため、近隣の施設と治療内容を共有し、転院後にリハビリテーションを行っています。

地域における整形外科系ネットワークを発展させるために、地域病院との研究会を積極的に行っています。研究会や情報交換会を通じて、当地域の整形外科診療の実態を把握、地域の実情にあった整形外科救急体制の確立を目指しています。

関連診療科・部門

2024年7月18日 最終更新