歯科口腔外科

歯科口腔外科

歯科口腔外科は、病院歯科としての特性を生かし、口腔外科的疾患を中心に、基礎疾患を有する患者さんあるいは障害者の方等に対して、開業歯科医院では対応困難な治療を行っています。

病状により近隣地歯科医師会の歯科医院と連携し、当院への紹介または当院から近隣の歯科医院を紹介しています。

当科の令和4年度の年間初診患者は約4500名を越えています。紹介患者以外にも緊急対応が必要な方も多く、初診当日の観血的処置(抜歯など)の対応は行っておりません。初診後に処置日の予約を取るようにして対応しています。

診療内容

口腔外科治療

埋伏歯の抜歯、腫瘍(口腔癌)、顎骨嚢胞、顎顔面の外傷、炎症、顎変形症などの口腔外科的疾患の診断、診療を行っています。

有病者歯科治療

外来では、歯科処置を行う上で何らかの考慮が必要な全身疾患(高血圧症、心疾患、糖尿病、腎疾患、呼吸器疾患、その他)を持った方の歯科治療(特に観血的処置)を行っています。

院内からは義歯修理などの補綴処置や歯牙保存処置、周術期口腔機能管理(手術前口腔ケア)の紹介を受けています。退院後は速やかに、かかりつけ歯科医院に返送するか、近隣歯科医院に逆紹介するように努めています。歯科外来患者の60%以上が全身合併疾患を持つ患者さんで、年齢構成では高齢者が多いことが特徴です。紹介率は院内各科からの院内紹介が約20%、院外医療機関からの紹介が約80%となっています。

障害者歯科治療

当科では、精神的障害、知的障害、身体障害がある方の歯科治療に重点を置いて取り組んでおります。通常の歯科処置が困難な場合は、日帰り全身麻酔で集約的な歯科治療を行っています。

特色

外来には全身麻酔器があり、障害者治療以外にも、歯科治療に恐怖感の強い患者さんや嘔吐反射の強い患者さんに対しても、日帰り全身麻酔あるいは静脈内鎮静法を応用して歯科治療を行っています。

主な医療設備

  • 歯科治療椅子(8台)
  • デンタルX-P
  • 全身麻酔器
  • 心電図モニター
  • パルスオキシメーター
  • 自動血圧計
  • 除細動器
  • 超音波診断装置
  • バイポーラ(CONMED)
  • エルコプレス
  • 粉塵吸引器
  • 嚥下内視鏡

地域とのつながり

医療連携講習会を年2回開催しており、毎回100名以上の方に参加していただいています。

2024年3月15日 最終更新