都立病院人材育成ビジョン
第1部 第3章
部門(職種)別の人材の確保、育成・活用に向けた取組の方向性
01 医師、歯科医師
医師、歯科医師全文
第3章_01_【医師・歯科医師】(PDF 570.8KB)
概要
- 都立病院機構では、専門医、指導医をはじめとした専門性を有する医師や、高い総合診療能力を有する医師が、その専門性を活用し高度医療を提供することとあわせ、地域医療機関とのネットワーク等を活かして、都立病院それぞれの医療を支えています。
- 医療ニーズが高度化・複雑化する中において、安全で質の高い医療や患者中心の医療を提供していくため、医師はチーム医療を実践していくうえでも中核的な役割を担っています。
- さらに、医師は、診療上の役割だけではなく、組織運営上の役割も重要であり、特に医長以上の医師は、管理職としての自覚を持ち、医療安全や危機管理、感染制御など他部門との連携、人材育成や病院経営に貢献していくことが求められています。
- 旧都立病院では、「総合診療能力を備え、社会のニーズに応えた質の高い専門医を養成する」ことを目的として、平成20年度より、旧公社病院とともに「東京医師アカデミー」の運営を開始し、都立病院機構へ移行後も、継続して運営しています。
- 「東京医師アカデミー」では、レジデント等の確保・育成を行うなど、医師の人材育成・活用システムを構築しています。あわせて、都の政策と連動し、医師の復職支援や地域医療を担う医師の育成等に取り組んでいます。
求められる人材像
- 【医療倫理・職業倫理の涵養】
医の職業倫理を理解し、医師として相応しい品性を陶冶する。 - 【コミュニケーション能力の醸成】
安全で質の高い医療を提供するため、患者・家族・医療者ときめ細やかなコミュニケーションをとり情報の共有化を図る。 - 【チーム医療の実践】
患者中心の医療を実践するため、医師として医療の中核を担う役割や責任を自覚し、多職種のチームとの適切な連携を図る。 - 【後輩指導とリーダーシップの発揮】
後輩指導などを通して、医師としてのリーダーシップを発揮する。 - 【医療安全の確保】
リスクマネジメント活動、医療事故防止、院内感染対策の必要性を理解し安全管理の方策を身につけ、危機管理に積極的に参画する。 - 【適切な診療・治療の実施】
Evidence based Medicine(EBM)や標準的治療に心がけ、質の高い医療を実践する。 - 【臨床能力の向上】
専門家(Professional)としての自覚を持ち、医学および医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、先端医療などの研鑽を積極的に行う。 - 【臨床研究・学会活動への参加】
臨床研究・学会活動に積極的に参加し、医学の発展に貢献する。 - 【医療制度・医療経営の理解等】
医療制度や医療経営、医療連携推進の重要性などについて理解を深める。
医師アカデミーの体系
参考リンク
東京医師アカデミー