都立病院人材育成ビジョン第3章 09医療福祉相談部門

都立病院人材育成ビジョン

第1部 第3章
部門(職種)別の人材の確保、育成・活用に向けた取組の方向性

09 医療福祉相談部門

医療福祉相談部門全文

03_第1部第3章_09_【医療福祉相談部門】(PDF 3.7MB)

概要
  • 都立病院の福祉職(ソーシャルワーカー)は、ソーシャルワーカーの倫理綱領を実践の拠り所とし、専門職として患者家族の福利の増進を目指しています。利用者の自己決定やプライバシーの尊重、権利擁護など患者家族に対する倫理責任とともに、実践現場において、社会に対して、専門職として、倫理責任を負っています。
  • 福祉職(ソーシャルワーカー)が行う業務は、患者の療養生活に生じた諸問題の解決に向けて、制度やサービスの情報提供、心理的なサポートおよび意思決定支援を基本としています。近年、少子高齢化の進展と人口減少社会の到来、世帯構造の変化により救急・緊急入院時の初期対応から退院までの一貫した支援、行政的医療である精神科救急、周産期医療、感染症医療、外国人医療、虐待対応など社会的ハイリスク患者への支援まで多岐にわたっています。また、院内外の専門職種や関係機関との連携を通じ、地域関係者を含めた福祉専門職全体の人材育成にも取り組んでいます。
  • 様々な診療科を担当する上でバランスのよいジェネラリストであることが求められる一方、処遇困難ケースには、迅速かつ組織的な対応が必要なため、院内他職種・管理部門との調整をはじめ、地域関係機関と協力してチーム医療を推進するコミュニケーション能力が必須であり、福祉職(ソーシャルワーカー)の果たす役割は更に大きくなっています。
求められる人材像
  1. 「ソーシャルワークのグローバル定義」、「ソーシャルワーカーの倫理綱領」、「医療ソーシャルワーカー業務指針」に基づき、患者や家族・病院に対する自らの責任を理解し、遵守することが出来る
  2. 福祉職(ソーシャルワーカー)として専門性を発揮し、クライエントとの信頼関係のもと最良の実践を行える
  3. 院内多職種によるチーム医療の一員として、患者が納得できる医療を受けられるよう心理社会的側面・生活の視点から支援ができる
  4. 地域の医療、保健、福祉、介護、雇用・就労、住まい、教育、司法等関係機関と連携を図り、患者と共同意思決定支援ができる
  5. 院内の臨床倫理と患者サービス向上に向け、多部門と組織的に取り組める
  6. 地域社会の医療福祉的課題の視点を持ち、地域共生社会の実現に向け取り組める
医療福祉相談部門職員のキャリアプラン
医療福祉相談部門職員のキャリアプラン
医療福祉相談部門職員のキャリアラダー

医療福祉相談部門職員のキャリアラダー(PDF 789.2KB)

部門別に求められる役割と到達目標等

部門別に求められる役割と到達目標等(医療福祉相談部門)(PDF 123.4KB)