当院の胃がん治療
- 原則として最新の胃癌治療ガイドライン(2021年7月改訂)に従って治療しております。
- 胃がんの治療には主に内視鏡治療、手術、化学療法(抗がん薬治療)などがあります。
- 外科では主に手術を担当していますが、化学療法や緩和療法も行います。
内視鏡治療
早期のがんで、リンパ節転移がなく、壁の深さが浅いと診断されたがんに対して内視鏡(胃カメラ)で病変を切除することができます。当院では消化器内科が治療を担当します。
手術治療
腹腔鏡手術を積極的に行っております。腹腔鏡手術は技術的に難しいとも認識されていますが、当院では日本内視鏡外科学会技術認定医を中心として、安全性の高い手術を行っております。
胃切除の種類
- がんの発生した場所によって、胃を切除する範囲が変わります。
- 主な術式として幽門側胃切除、噴門側胃切除、胃全摘があります。
- 最近では80歳を超える高齢者の手術患者さんも増えており、胃全摘はなるべく避けるよう、手術後の食事量が少しでも増えるよう、術式を選択しております。
①幽門側胃切除:胃の出口側 2/3~3/4を切除する術式です。
②噴門側胃切除術:胃の出口側を半分以上残せるような病変に行う術式です。
③胃全摘術:胃を全て切除する術式です。
リンパ節郭清
- 胃がんの根治手術では、転移の可能性があるリンパ節を胃とともに切除しますが、これをリンパ節郭清といいます。
- リンパ節郭清はその手技の如何により合併症や余命に関わる胃がん手術の要です。当院においては腹腔鏡手術・開腹手術いずれにおいても丁寧に慎重に行っております。
アプローチ法
手術のアプローチ法には、腹腔鏡と開腹があります。腹腔鏡手術を積極的に行っておりますが、がんの進行度によっては、開腹手術でのアプローチをおすすめさせていただくことがあります。
化学療法(抗がん薬治療)
- 胃がんの化学療法には、手術後の再発を防ぐ目的で行う補助化学療法、切除不能・再発胃癌に対して行う化学療法、手術を前提に手術の根治性を上げるために行う術前化学療法があります。
- 初診時に切除不能と判断され、切除不能の化学療法を開始された患者さまの中には、化学療法がよく効いて、手術切除が可能となる方もいらっしゃいます。
初診から治療までの流れ
治療開始まで、お待たせしないように対応しています。
入院・手術後の経過
順調であれば1週間程度の入院期間になります。
周術期の合併症や回復の状況により、入院期間が延びることがございます。
胃の手術後の食事に関して
- 胃の手術後は、一度にたくさん食べるのではなく、少量ずつ1日4-5回にわけて食事をしていただきます。入院中や退院後の外来で、栄養士から指導を受ける機会があります。
- 手術で切除した胃が大きくなることはありませんが、時間経過とともに(手術後半年程度経過しますと)、食事量はだいぶ増えてくる方が多いです。