診療科のご案内
当科について
脳神経内科とは、脳・神経系の病気を「内科的に」診断・治療する診療科です。よく混同される脳神経「外科」とは、同じ脳・神経系を対象とする「内科」と「外科」の関係にあたります。
目を覚ます、起き上がる、立つ、歩く、食べる、話す、読む、書く、記憶する、思い出す、考える、働く、笑う、泣く、排泄する、眠るなど、私たち人間の動作、行為のすべてに脳・神経系は働いています。 脳・神経系の病気になると、こうした生活の中のあたりまえのことが上手くいかず大変困ります。そうした病気の診断と治療を行い、患者さんの「病気に負けない生活」を支援するのが脳神経内科医です。
すべての生物の中でも人間で最も高度に発達した脳に起こる病気、そして脊髄、末梢神経系、筋肉および自律神経系の病気を対象とし、脳卒中、認知症、頭痛、てんかんのように患者さんが極めて多い(有病率の高い)病気から、髄膜炎・脳炎のような緊急性の高い病気、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)のような神経難病、筋ジストロフィーなどの筋肉病、さらにプリオン病(ヤコブ病)のような極めて稀な病気まで、多くの種類の病気を診療いたします。
脳神経内科の診断には、詳しくお話をうかがい神経系の機能を丁寧に診察することが最も重要ですが、脳MRIや脳波など様々な検査も行います。治療には、薬を処方して内科的治療を行う他に、手術など外科的な治療が必要な場合は脳神経外科や時に整形外科に協力を依頼し、また神経障害にはリハビリが重要であることから常にリハビリテーション科の助けを借りて診療しています。さらに生活習慣病などの全身の健康管理が重要であることから内科各部門と連携し、感覚器官の症状については眼科、耳鼻科との連携を図ります。そして脳の病気では精神的な症状も頻繁に起こることから精神科とも密接に関連するなど、脳神経内科の診療は関連する分野も多岐にわたります。複雑で困難な病状を解き明かして正しい診断を行い、安全で迅速な治療を提供することが私たちの使命です。
以下に挙げた症状や病気が心配な場合は、まず当科を受診いただくことをお勧めします。
なお「突然瞬間的に」、あるいは「数時間から3−4日の間に急に」症状が現れた時は脳卒中などの緊急の病状のことが多いので救急車を要請してください。それよりゆっくりと「いつの間にか」または「徐々に」出た症状であれば緊急ではないことが多いので、予約をお取りいただいて外来に受診されることをお勧めします。
【代表的な症状】 | 【代表的な病名】 |
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スタッフ紹介
氏名 | 資格 | 専門分野 |
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田中 宏明 たなか ひろあき (部長) |
| 脳神経内科全般 |
銭谷 怜史 |
| 脳神経内科全般 |
舘野 広美 たての ひろみ (医員) | 認定内科医(日本内科学会) 認定産業医(日本医師会) 難病指定医(東京都) 身体障害者福祉法第15条指定医(肢体不自由)(東京都) 博士(医学)(獨協医科大学) | 脳神経内科全般 |
砂生 奈那美 さそう ななみ (医員) |
| 脳神経内科全般 |