リハビリテーション科

診療科のご案内

当科について

脳神経外科・内科・整形外科のみならず新生児科や産婦人科を含む全科からの急性期患者さんを対象にリハビリテーションを提供しています。

なお、当院は日本リハビリテーション医学会研修施設に指定されており、多くの医療技術系大学や専門学校の実習を受け入れております。

スタッフ紹介

氏名資格専門分野
小笠原 浩気
おがさわら ひろき
(医長)
  • 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科認定臨床医
  • 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医
  • 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科指導医
  • 東京都指定身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由)
リハビリテーション全般
酒井 朋子
さかい ともこ
(非常勤医員)
  • 医学博士
  • 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科指導医
  • 日本整形外科学会指導医・専門医
  • 東京都指定身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由、音声機能、言語機能又はそしゃく機能)
  • 日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士

リハビリテーション全般
整形外科
小児リハビリテーション
重症心身障害児(者)

専門分野・特色

原則的に医療保険下でのリハビリテーションが必要と判断される患者さんに対して幅広く対応しています。
また、嚥下障害や誤嚥性肺炎に対して嚥下内視鏡や嚥下造影による診断治療、装具診察、痙縮(上下肢痙縮)に対するボトックス治療を行っています。
末梢性顔面神経麻痺に対しては耳鼻咽喉科との共同で機能改善を図っています。
関節リウマチに対してリウマチ膠原病科との共同でリウマチ教育外来を行っています。
乳癌術後リンパ浮腫に対して外科との共同で管理指導を行っています。
末梢神経障害に対して神経伝導検査、筋電図検査を行っています。

診療実績

代表的な疾病

疾患別リハ処方件数の推移
項目令和1年度 (件数)令和2年度 (件数)令和3年度(件数)令和4年度(件数)令和5年度(件数)
脳血管疾患301356330350334
運動器疾患530399428597526
廃用症候群7107057481215850
がん疾患154152111152108
呼吸器(2018年7月届出)3123313679

(注)「廃用症候群」は平成28年度から新たに設けられました。

理学療法(PT:Physical Therapy)

 理学療法は、病気・けが・加齢・障害などによって運動機能が低下した状態にある方に対して、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的として行われるリハビリテーション治療です。寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩くといった日常生活を送る上で基本となる動作の改善と自立を目指します。関節可動域の拡大・筋力強化など運動機能に直接働きかける事から、動作練習・歩行練習など能力向上を目指すところまで、様々な技術を用いて取り組んでいます。 

 当院では、整形外科疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患・廃用症候群・がんに加え、新生児領域、産科の切迫早産などの患者さんに対して介入を行っています。

理学療法士

作業療法(OT:Occupational Therapy)

 作業療法とは、人々が日常生活で行う諸活動を『作業』と捉え、病気やけがで『作業』を遂行できなくなった方の生活を再構築していくためのリハビリテーション治療です。具体的に『作業』とは、食事やトイレなどの日常的に行う生活行為や、家事や仕事、余暇活動など多岐に渡ります。対象者にとって『意味のある作業』を再獲得するために、上肢を動かす練習や生活動作の練習、認知機能・高次脳機能面など直接的な練習のみならず、装具や自助具など代替手段なども併せて検討し、その人らしく生活していけるようアプローチしております。

 当院では、脳卒中などの脳血管疾患や骨折などの整形外科疾患、廃用症候群やがん、新生児領域など、幅広い疾患を対象とし急性期からの介入を行っております。

作業療法

言語聴覚療法(ST:Speech-Language-Hearing Therapy)

 言語聴覚療法では、話す・書く・聞く・読むといったことばの障害や、発音や発声の障害、嚥下=飲み込みの障害、注意力や記憶力などの脳機能の障害に対してリハビリテーションを行います。摂食嚥下訓練では、嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査も活用し、患者さんが安全に美味しく食べられるように医師や病棟と連携して進めます。
 患者さんそれぞれの問題点やゴールにあわせ、適切な方法で改善を促します。また、ご家族や社会資源への働きかけも重要な作業となります。急性期から回復期・在宅につながるよう総合的リハビリテーションを実施しています。

 当院では、脳血管疾患・頭部外傷・神経難病・頭頚部腫瘍による失語症や高次脳機能障害、摂食嚥下障害、構音・音声障害や、その他疾患による摂食嚥下障害などを有する患者さんに対して介入を行っています。

言語聴覚療法