検査科 病理診断科

診療科のご案内

当科について

検査科は院の課題である重点医療に対応し、適時・適切な検査情報を正確かつ迅速に臨床側へ提供し、疾病の診断および治療に寄与することに努めています。
電子カルテシステムと検査実施システムとの有機的な結合により、検査情報を効果的に臨床側に提供しています。
検査業務は一般検査、血液検査、生化学検査、免疫血清検査、細菌検査、輸血検査、生理検査の7分野のほか、病理診断科があり、日常検査のほか休日・夜間の緊急検査対応および外来患者の検査用採血を担っています。

外来中央採血

採血室には患者の呼び出し表示機能と待ち時間管理が可能なRFID検体情報統括管理システムを整備しています。加えて、JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が2019年(平成31年)に提示した「標準採血法ガイドライン改訂版GP4-A3」に従い、真空採血管での採血では滅菌された採血管、採血針やホルダー、手袋の単回使用を遵守した安全な採血業務を実施しています。2022年(令和4年)7月より検査医として常勤医が異動となりパニック値検証など検査室と臨床の架け橋となっています。

自動化部門(一般検査・血液検査・生化学検査・免疫血清検査)

自動化部門は血液、尿を主に検体として検査する部門であり、検体搬送システムを導入して、各種分析装置(自動凝固機能検査装置、生化学自動分析装置、全自動電解質分析装置、全自動化学発光酵素免疫装置等)を接続しています。血液検査の一部は自動血球計数装置と血液像標本作成装置が血液搬送システムに接続しています。ここでの分析結果は検査実施システムで管理してリアルタイムに個別検査結果検証等を行い検査結果の保証をします。

細菌検査、輸血検査、病理検査(病理診断科)

細菌検査部門は一般細菌の培養同定および薬剤感受性試験、結核菌の検出を中心に検査しています。院内感染予防対策の一環としてMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、ペニシリン耐性肺炎球菌、多剤耐性緑膿菌などの管理が必要とされる菌の検出状況を週報・月報にして関係部署に情報提供しています。
輸血検査部門は血液型・不規則抗体、交差適合試験、血液製剤や自己血の管理、新生児輸血のための血液製剤の分割、院内輸血療法の監査の実施などを主な業務とし、安全な輸血療法の実施に向けて積極的に取り組んでいます。また、日本輸血・細胞治療学会のI&A(点検、認証)の認定施設となっています。
病理検査部門は2014年(平成26年)4月から病理診断科と標榜し、組織診、細胞診、病理解剖業務を主な業務としています。

生理検査

生理検査部門は心電図、脳波、呼吸機能、超音波(腹部、体表、血管、心臓)、血圧脈波検査(ABI)、聴性脳幹反応(ABR)聴覚、重心動揺などの生体検査が中心です。技師は心電図、脳波、超音波、新生児聴力スクリーニング検査(AABR)の病棟出張検査、耳鼻科外来に出向いての聴力検査、病棟に泊まって行う終夜睡眠ポリグラフにも対応しています。

スタッフ紹介

氏名資格専門分野
加藤 弘之
かとう ひろゆき
(部長)
  • 日本病理学会学術評議員
  • 日本専門医機構認定病理専門医
  • 日本病理学会病理専門医研修指導医
  • 日本臨床細胞学会細胞診専門医
  • 厚生労働省死体解剖資格
  • 医学博士

人体病理学
外科病理学

荒尾 正人
あらお まさと
(医長・循環器内科兼務)
  • 医学博士
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本心臓病学会FJCC(心臓病上級臨床医)
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会指導医
  • 難病指定医
  • 身体障害者福祉法指定医(心職機能障害)

循環器内科
心臓核医学

蕨 雅大
わらび まさひろ
(医長)
  • 厚生労働省死体解剖資格
  • 日本専門医機構認定病理専門医
  • 日本病理学会病理専門医研修指導医
  • 日本臨床細胞学会細胞診専門医
  • 臨床研修指導医養成講座修了
  • 医学博士

人体病理学
外科病理学

当院で行っている検査について

診療実績

 2018年度
(平成30) 
(件数)
2019年度
(令和1)
(件数)
2020年度
(令和2)
(件数)
2021年度
(令和3)
(件数)
2022年度
(令和4)
(件数)
2022年度
(令和5)
(件数)
組織診数4,2184,1823,3383,6833,4203,516
細胞診数 4,4624,4553,6033,7493,9413,779
病理解剖数006361