関節超音波(関節エコー)検査

診療科のご案内

関節超音波(関節エコー)検査のご案内

リウマチ膠原病科外来では、関節リウマチをはじめとした関節疾患の診断・フォローに関節超音波検査を用いた診療を行っています。

関節リウマチ診療は近年の治療薬の進歩に伴い、早期からの治療介入を行うことで関節の破壊や変形のリスクを軽減することができるようになりました。関節リウマチの骨破壊は特に発症1年以内に進行すると言われており、より早期の時点での適切な診断が重要です。

関節超音波(関節エコー)検査では、腹部や心臓のエコー検査と同様にゼリーをつけたプローブを用いて関節内部の状態を観察します。超音波ではレントゲンでは映らない滑膜、軟骨、靭帯などのような組織の状態を描出することができます。また関節内を拡大して観察することで、レントゲンでは発見が困難な微細な骨の傷(骨びらん)や沈着物(カルシウム結晶や尿酸塩結晶など)を描出することができます。レントゲンと異なり被ばくのリスクがなく、MRIと異なり一度に多くの関節を同時に繰り返し評価することができます。

従来の診察に超音波診断を併用することで診断精度の向上が見込まれると報告されており、関節リウマチの早期診断や治療経過のフォローアップに活用されています。当院の関節超音波検査は、トレーニングを積んだ日本リウマチ学会登録ソノグラファーが中心に検査・指導に当たっております。検査を希望される際には、担当の医師まで御相談ください。検査費用は3割負担で1,000円~1,500円程度です。

 

超音波診断装置

超音波診断装置

リウマチ膠原病科外来では2台の超音波診断装置を設置しています。

関節炎の超音波画像(手指)

手指画像

超音波検査では関節内の滑膜の腫れや炎症の程度を直接みることができます。