2020年08月07日
都立小児総合医療センターでは、PICU(小児集中治療室)に勤務する複数の職員が新型コロナウイルスに感染したことに伴い、診療体制を7月24日から縮小しておりました。この度、新たな感染者の発生もなく、院内の感染防止体制が整ったため、下記のとおり通常診療を再開することとなりましたので、お知らせいたします。
改めて、病院を利用されている患者とその御家族、地域の医療機関をはじめとする関係者の皆様に、多大な御心配と御迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
1 通常診療再開日程
以下のとおり、通常診療を再開する。
区分 | 現在の縮小状況 | 通常診療再開時期 |
こども救命センター | 新規患者の受入れを停止 | 8月9日(日曜日)午前9時から |
ER(小児救急医療) | 重症患者の受入れを制限 | |
手 術 | 一部延期 |
※ 一般診療科と児童・思春期精神科の入院及び外来、ER(重症患者を除く)、新型コロナウイルス感染患者(疑い含む。)の受入れについては、通常診療を縮小することなく継続している。
2 院内の感染防止体制について
(1)所管保健所の指導を踏まえた主な対策
PICUに勤務する複数の職員による感染が判明したことから、多摩府中保健所の指導を踏まえ、以下の対策を実施している。
ア 感染者の把握と適切な隔離
PICUの入院患者や関係職員に健康観察やPCR検査を実施。そのうち陽性が判明した職員は、保健所の指示に従い、医療機関等へ入院。濃厚接触のあった職員計25名には自宅待機を指示
イ 感染拡大防止のための病床管理
PICUの新規入院患者の受入れを中止し、陽性職員と濃厚接触のあった患者の隔離を実施
ウ 職員教育や巡回点検の実施
・ 委託職員も含めた職員に対する感染防止対策の再周知
・ 各病棟における感染対策の再徹底及び感染症科医師等による巡回点検の実施
エ 施設面等の対応
・ 職員の昼食時の感染予防・密を避けるため、休憩室以外の食事場所を増加
・ 休憩室のレイアウトを変更
・ 会議室における人数制限の設定(定員の半数)、使用時間の明確化(基本30分)
(2)院内の感染者の状況について
7月23日から感染者把握のために実施したPCR検査の結果は、以下のとおりである。
検査実施 | うち陽性 | うち陰性 | |
患 者 | 15名 | 0名 | 15名 |
患者家族 | 9名 | 0名 | 9名 |
職 員 | 170名 | 6名 | 164名 |
委託職員 | 32名 | 0名 | 32名 |
計 | 226名 | 6名 | 220名 |
※ 居住地の保健所指示により院外で検査を行い、感染が判明した職員Aを除く。
(3)これまでの対策の評価について
多摩府中保健所から、7月27日を最後に新たな感染者は確認されていないこと、また、引き続き職員の健康観察を実施し、体調の悪い職員は休ませることとしていることから、最後に陽性が判明した職員の最終出勤日である7月25日から2週間の観察期間満了をもって通常診療の再開を了承するとの意見があった。
【参考資料】都立小児総合医療センターの通常診療再開について.pdf(PDF 165.3KB)
≪問合せ先≫
小児総合医療センター事務局庶務課
電話 042-300-5111
病院経営本部サービス推進部事業支援課
電話 03-5320-5835